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ナウ・ローディング
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ナウ・ローディング

詠坂雄二(著者)

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ナウ・ローディング

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2014/07/01
JAN 9784334929541

ナウ・ローディング

¥385

商品レビュー

3.2

6件のお客様レビュー

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2016/02/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ゲームを題材に取った短編シリーズ第2作…とはいうものの、前作とは少々趣が違い、懐かしのゲームに絡んだミステリーはなりを潜め、なんだか深みにはまって行ってる感じ。 ゲーム理論やRTAを題材に取った話は分かりやすい、WiiのMiiもまぁなんとなくわかる。けどエログロ同人ゲームは正直読んでてキツかった、描写はあくまで間接的ではあるものの、屍姦やら胴が割れてるやら臓物が出てるやら…、そういうのが好きって世界観が、綾辻行人程度で腰引けてる俺には理解の範ちゅうを超えてる。 最後の短編は、既刊の作品を読んでいればそれなりにオモロいんだろうなということは分かるが、これだけ読んでもなんのこっちゃ…で、これまた乗り切れず。 うーん、このシリーズはここまでで、いったん様子見かな。

Posted by ブクログ

2015/06/21

一大ブームの真っ最中の中に組み込まれ、日々熱狂と熱情の中で自らの役割の担って生きてきたものが、ブームの終了or日常・常態化により自らの足下を見失っていく。 変わらない日常と倦怠感に対して、過去のカーニバルとの違いにばかり比較してしまうと現在の自分の幸せは見えてこない。 歳を重ねた...

一大ブームの真っ最中の中に組み込まれ、日々熱狂と熱情の中で自らの役割の担って生きてきたものが、ブームの終了or日常・常態化により自らの足下を見失っていく。 変わらない日常と倦怠感に対して、過去のカーニバルとの違いにばかり比較してしまうと現在の自分の幸せは見えてこない。 歳を重ねた自分と社会の変化との折り合い、お祭り騒ぎだけが人生では無いコトへの悟り。 そんな過去への憧憬がまだ魚の小骨のように突き刺さる主人公?が自らがこれまで築いてきた業界の考察を再構築し、マスターベーションのように自分の過去を再整理することで『今現在』の自分の足下を構築していく癒やし?の物語。 本書は長編かと思いきや、5つの連作のような作品で構成されている。 ・もう1ターンだけ 母校である専門学校の特別講師として教壇に立つ主人公。ゲームの在り方の根底にもある『文章』について講義を進める中で、10年前のタイムレターの処分を任せられる。その中の一遍の文章『just one more time』タイムレターに一文だけ書かれたその文章に込められた思いとともに、自らの『just one more time』の舞台を決意する。 ・悟りの書をめくっても ビデオゲームにおけるリアル・タイム・アタック。通称RTA。RTAを巡る環境は進化し、動画配信によりリアルタイムで不特定多数の閲覧者がプレイヤーの一挙手一投足をネットを介して注目する。そんな中、ベテランプレイヤーの不正が発覚。しかも敢えて誰にでも解るような不正の仕方に込められたその真意とは? ・本作の登場人物はすべて 同人エロゲームの楽しみの一つがイベントをクリアすると観ることの出来るエロ画像のコンプリート。しかし、どのルートどのイベントをクリアしても決して表示されない画像の存在を知ったとき、その表示されない画像を描いた作家の真意とは? ・すれちがう もはや小学校に上がる頃には誰しも手にする3DS。3DSの通信機能であるすれちがい通信がもたらす、知らない間の友だち関係の漏洩。デジタルの世界になれきってしまった想像力は、デジタル抜きにした子供の衝動を想定できなくなるという現実。 ・ナウ・ローディング 殺人鬼が自首した真相とは?その真意を明確に結論づける名探偵の存在。過去の名探偵との関係から自らの人生を縛り付けていた主人公は新たな人生を歩むべくこれまでのローディング時間の必然性を理解する。 どれもこれも、現在に踏みとどまった停滞の時から静かに過去を振り返り、過去の時間を受け入れて次なる人生に時間をかけつつ踏み込んでいこうとする物語。 次のステップに向かうには必要な『ローディング』。 ローディングしないことには今のゲームは始まりませんから(笑)

Posted by ブクログ

2015/05/12

ゲームを題材にしたような感じのシリーズ第二弾。なんか説明が難しいな。シリーズという感じでもないし。 今回は特定のゲームだけじゃなくて、RTA(リアルタイムアタック)の動画配信だとかエロゲーだとか広いジャンルをテーマにしていたりします。そして語り部もいろいろと多岐にわたっています...

ゲームを題材にしたような感じのシリーズ第二弾。なんか説明が難しいな。シリーズという感じでもないし。 今回は特定のゲームだけじゃなくて、RTA(リアルタイムアタック)の動画配信だとかエロゲーだとか広いジャンルをテーマにしていたりします。そして語り部もいろいろと多岐にわたっています。 なかなかに面白かったんですが、なんというかちょっと物悲しいというか寂しい印象。 ゲームというものは楽しいものであり楽しむものだ、と思ってる自分としてはゲームを題材にした一冊ももっと楽しいものであってほしかったかな。そういう意味では「すれちがう」あたりは綺麗に気持ちよく読めた・・かも。

Posted by ブクログ