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夜の読書 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2014/07/01 |
JAN | 9784480431882 |
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夜の読書
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商品レビュー
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4件のお客様レビュー
実にシブい仕事と唸る。読書をあくまで「快楽」「愉楽」としてとらえ、そこから読まれるべき本たちに対して勘所を抑えた紹介を行う。その筆致にはこれ見よがしな「辛口評論」「マウント」臭が感じ取れず読み手に対して書物へと誘う上品さが見えてくる。著者は丸谷才一に倣った書評による文化を理想とし...
実にシブい仕事と唸る。読書をあくまで「快楽」「愉楽」としてとらえ、そこから読まれるべき本たちに対して勘所を抑えた紹介を行う。その筆致にはこれ見よがしな「辛口評論」「マウント」臭が感じ取れず読み手に対して書物へと誘う上品さが見えてくる。著者は丸谷才一に倣った書評による文化を理想としている。言い換えれば著者にこうした書評を書かせるのはまずもって文章を通したコミュニケーションの可能性を信じているからなのではないか(悪く言えばその姿勢が目上の者から情報を流し込んでいく「啓蒙」にも通じうる臭みがあることも気になる)
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著者の筆致の誠実さに惹かれる。悪く言えば「丸谷才一一派」の筆ではある。丸谷やその周辺に居る人々(池澤夏樹や辻原登あたり)を褒めちぎる。そのべったり感にあまり良い印象は抱かない。だが、それでも読書を愛する氏の良心はイヤミなところがなく、未読の小川洋子などを読んでみたくさせられた。む...
著者の筆致の誠実さに惹かれる。悪く言えば「丸谷才一一派」の筆ではある。丸谷やその周辺に居る人々(池澤夏樹や辻原登あたり)を褒めちぎる。そのべったり感にあまり良い印象は抱かない。だが、それでも読書を愛する氏の良心はイヤミなところがなく、未読の小川洋子などを読んでみたくさせられた。むろん藤沢周平や大岡昇平、安岡章太郎も必読だろう。こうして読書の幅を広げてくれただけでも本書は大したものだと思う。新年早々思わぬ掘り出し物、といった感があった。この著者は読書のみならず、人生を知っている……生きる意味を知悉した人物だ
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Ⅰ章の読書論はおもしろかったが、Ⅱ章からの書評は本のセレクトに偏りがあるせいであまりわくわくしなかった。三浦しをんの『三四郎はそれから門を出た』の書評はおもしろかったなあ……などと、他の女(?)の良さを想起してしまうのはなんだかな。
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