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試行錯誤がいる摂食障害治療において、臨床現場で行える実践的な書籍。著者の治療姿勢に非常に共感できた。『消極的」精神療法と銘打ってはいるが、患者さんの自立性を引き出す粘り強い精神療法であり、境界例水準の病態を持つことも多い摂食障害者に対しては、治療者の逆転移をいかにコントロールする...
試行錯誤がいる摂食障害治療において、臨床現場で行える実践的な書籍。著者の治療姿勢に非常に共感できた。『消極的」精神療法と銘打ってはいるが、患者さんの自立性を引き出す粘り強い精神療法であり、境界例水準の病態を持つことも多い摂食障害者に対しては、治療者の逆転移をいかにコントロールするかがポイントと思えるが、粘り強い性格の人には向くが、不安耐性の低い治療者には向かないだろう。私自身も著者の姿勢に準じた形で治療を行っているが、著者と違うのは行動療法的要素も取り入れているところだ。しかし中途半端に行動療法を入れると却ってマイナスになるかもしれないことがわかったので、治療法を少し変えないといけないとも反省した。そのエッセンスは7つに分けて述べられている。1食行動ややせ願望を積極的に扱わない2体重の目標を設定しない3積極的な栄養補給を行わない4自傷行為や自殺企図を積極的に取り上げない5入院治療はなるべく最小限に留める6深層心理への介入を行わない7治療者は治療全般に対して受動的な姿勢で臨む
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