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ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか? ハヤカワ文庫NF
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ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか? ハヤカワ文庫NF

ダニエル・カーネマン(著者), 村井章子(訳者)

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ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか? ハヤカワ文庫NF

定価 ¥924

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2014/06/20
JAN 9784150504113

ファスト&スロー(下)

¥880

商品レビュー

4.3

80件のお客様レビュー

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2024/05/27

私の理解では、下巻の肝は「参照点」なる概念の導入である。人間の脳は絶対量の把握は苦手だが何かとの比較は得意であり、常に無意識に「参照点」を設定した上でそれらとの対比によって理解や判断を下している。こうして言われてみると当たり前に聞こえるが、体系的にかつ具体例を交えた軽妙な語り口に...

私の理解では、下巻の肝は「参照点」なる概念の導入である。人間の脳は絶対量の把握は苦手だが何かとの比較は得意であり、常に無意識に「参照点」を設定した上でそれらとの対比によって理解や判断を下している。こうして言われてみると当たり前に聞こえるが、体系的にかつ具体例を交えた軽妙な語り口にどんどん惹きこまれていく。 以前から行動経済学に興味を持ち、この分野の本を何冊も読んできたが、やはり本家の説明は格段に魅力的で説得力がある。そして翻訳も秀逸。 将来の意思決定に活かせるかどうかはさておき、こういう事実を知っているかどうかで人生が大きく変わる。これはおススメできる。

Posted by ブクログ

2024/05/25

 ※上下巻読んだ感想です。 なぜ人は不合理な判断をするのか、その心理学的な仕組みを丁寧に説明してくれている。 "見たものがすべて"、"平均回帰の無視"、"記憶する自己と経験する自己"等々、言葉として知らなくても読めば自分...

 ※上下巻読んだ感想です。 なぜ人は不合理な判断をするのか、その心理学的な仕組みを丁寧に説明してくれている。 "見たものがすべて"、"平均回帰の無視"、"記憶する自己と経験する自己"等々、言葉として知らなくても読めば自分も経験したことがある=おそらく多くの不合理な判断をしたであろう事がよく分かる。 この本を読むまでは不合理であることは悪のように感じていたが、人間は基本的に不合理なものでそれを避けることは出来ないと言う事を教えてくれる本だった。 避けることは出来ずともどのように不合理であるかを知っているのと知らないのとでは物事への向き合い方もかわるかな。

Posted by ブクログ

2024/02/28

『ファスト&スロー』 ダニエル・カーネマン  2014年 ハヤカワ文庫 心理学者にしてノーベル経済学賞受賞の ダニエル・カーネマンによる 行動経済学の世界的ベストセラー本。 まず、 タイトルの『ファスト&スロー』について説明すると、 速い思考─直感的思考─シス...

『ファスト&スロー』 ダニエル・カーネマン  2014年 ハヤカワ文庫 心理学者にしてノーベル経済学賞受賞の ダニエル・カーネマンによる 行動経済学の世界的ベストセラー本。 まず、 タイトルの『ファスト&スロー』について説明すると、 速い思考─直感的思考─システム1 遅い思考─熟慮熟考──システム2 という二つのシステムのことだ。 システム1が行うことの例として ・2+2の答を言う ・怖い写真を見せられて顔をしかめる ・大きな看板に書かれた言葉を読む、などがあり、 システム2の働きに共通する特徴は 注意力を要することであり、例として ・大勢の人がいるうるさい部屋で 特定の人の声に耳を澄ます ・あるページにAの文字が何回出てくるか数える などがある。 本書にはこのシステム1とシステム2、 二つのシステムが一貫して登場する。 解説を担当した明治大学教授の友野典男は 本書の一貫したテーマは「認知的錯覚」だと言う。 認知的錯覚とは自分自身が直感的に信じてしまう 認識の誤りのことであり、 それは判断・決定の誤りにつながる。 本書には誰もが犯してしまう認知的錯覚の 実例や分類が多数紹介されている。 例えば、次の問題に答えてほしい。 バットとボールは合わせて1ドル10セントです。 バットはボールより1ドル高いです。 ボールはいくらでしょう? 同じ行動経済学の名著 ダン・アリエリー『予想どおりに不合理』にもあった バットとボールの問題だ。 誰もがここで10セントだと答える。 しかしそれは誤りで正解は5セント。 その他、行動経済学などの分野でよく聞くワードや、 本書で初めて知ったものを列挙する。 ⬛︎プライミング効果 「ピザ」って10回言ってみて!などの10回クイズが まさにそれ。【プライム=先行刺激】 ⬛︎モーゼの錯覚 「モーゼは何組の動物をはこぶねさに乗せたか」 モーゼは動物を一匹も箱船に乗せていない。 乗せたのはノア。 無意識のうちに「モーゼ」「箱船」を結びつける関連性を 探し意気込んで質問に答えてしまう。 ⬛︎確証バイアス 自分の思い込みや願望を強化する情報ばかりに 目が行き、そうではない情報は軽視してしまう 傾向のこと 例) 政治に疎くてテレビ好きの有権者は政治に詳しくて テレビをあまり見ない有権者の三倍も 「顔の印象に基づく能力」に影響されやすい。 ⬛︎ハロー効果 ある対象を評価するとき、その一部の特徴的な印象に 引きずられて、全体の評価をしてしまう効果のこと。 例)大統領の政治手法を好ましく思っているとしたら、 大統領の容姿や声も好きになる可能性が高い。 ⬛︎ アンカリング効果 はじめに提示された情報を基準点(アンカー)とし、 ほかの情報を評価・判断すること 例)オークションにおける「予想落札価格」も 札入れ価格に影響を与える。 ⬛︎ 利用可能性カスケード 些細な出来事をメディアが報道したり、 世間の評判にのって大事となり、 一般市民のパニックや大規模な政府介入に 発展すること。 例) 「○○が不足し、店頭から無くなっている」という 報道を繰り返し見るうちに買わないと困ると焦り、 お店に殺到すること。 ⬛︎ コントロールの錯覚 自分が選択したものに対してそれがたとえ 自身のコントロールの及ばないものだとしても、 コントロールできているかのように感じること。 例) 宝くじなど自分でわざわざ数字を選ぶという 行為によって、人は当選確率が高くなるように感じる。 ⬛︎ フレーミング効果 同じ意味を持つ情報であっても、 焦点の当て方によって、人はまったく 別の意思決定を行うということ。 例) 術後1か月の生存率は90%です。 術後1か月の死亡率は10%です。 このように日常に潜む様々な罠が 紹介されているのだが、 なにしろ本書は文庫本で 上下巻それぞれ400ページを超えるボリュームなので、 長い。とにかく長い。 最初は興味深く読んでいたが途中から飽きてきて 下巻に至っては流し読み飛ばし読みして読了した。 本書で行動経済学を知るよりも ダン・アリエリー『予想どおりに不合理』の方が 文章も例題もクイズもユニークなので 是非そちらをオススメする。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ⚫︎目次情報⚫︎ <上巻> 序 論 第1部 二つのシステム 第2部 ヒューリスティクスとバイアス 第3部 自信過剰 索 引 <下巻> 第3部 自信過剰(承前) 第4部 選 択 第5部 二つの自己 結 論 謝 辞 解 説 / 友野典男 付録B 選択、価値、フレーム 付録A 不確実性下における判断──ヒューリスティクスとバイアス 索 引 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

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