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中国の大問題 PHP新書

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2014/06/17 |
JAN | 9784569819266 |


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商品レビュー
3.8
31件のお客様レビュー
総合商社・伊藤忠の会長から初の民間出身大使として中国に赴任したという経歴の丹羽氏による中国論。大使時代(2010-2012)に中国との協調路線を進めた事で国内世論から「中国寄り」と非難を浴びることの多かった丹羽氏だが、今もなお「日本の国益を守る」という観点から中国の重要性と危険性...
総合商社・伊藤忠の会長から初の民間出身大使として中国に赴任したという経歴の丹羽氏による中国論。大使時代(2010-2012)に中国との協調路線を進めた事で国内世論から「中国寄り」と非難を浴びることの多かった丹羽氏だが、今もなお「日本の国益を守る」という観点から中国の重要性と危険性の両面について考察する。世界最大の14億という人口・ゆがんだ経済発展・政府高官による汚職・少数民族への弾圧など、今の中国が抱える大問題を、官僚出身の「職業外交官」とは違った民間外交の目線からレポート、世界第2位のGDPをバックに驕(おご)りを見せ始めた中国を、「恐れてはいけないが侮ってもいけない隣国」と定義し、彼らを「資する」ことを止め、「利する」戦略に転換することが重要であると主張する。
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【由来】 ・確か図書館の新書アラート。 【期待したもの】 ・丹羽さんと言えば、単に状況を憂える発言をしただけでえらくバッシングされた元大使。どんなことを主張するんだろ? 【ノート】 ・2割円安になったら名目gdpはドルベースで2割落ちる。p77 ・かつて中国大使を務め、状況...
【由来】 ・確か図書館の新書アラート。 【期待したもの】 ・丹羽さんと言えば、単に状況を憂える発言をしただけでえらくバッシングされた元大使。どんなことを主張するんだろ? 【ノート】 ・2割円安になったら名目gdpはドルベースで2割落ちる。p77 ・かつて中国大使を務め、状況を憂える発言をしただけで、えらくマスコミからバッシングされた丹羽さんの本。商社マンとして中国と長く深く関わってきた人らしく、習近平をはじめとする中国要人の人となりや権力構造における今の状態や今後の見通しについて、自身との交流を通じて得た感触を伝えてくれる。例えば習近平の現在の権力基盤の脆弱さと、数年先を見据えた彼の人事の布石など。また、中国の悪い部分や、国として引けない部分、中国の言い分について、バランスよく見渡しており、それは日本に対しても同様で、日本政府の愚行や我々国民が勘違いしているかも知れない点を指摘してくれる。この辺りは、前に紹介した「転換期の日本へ」と照合しながら読むと、事実が浮かび上がってくる。 ・著者は、日本と中国、それぞれの主張について現実的な理解を示しながらも、対話の重要性を説く。それはもちろん両国首脳に対してなのだが、それ以外の種々の、例えば経済や文化などの階層でも対話を深めていくべきだと主張する。その背景にあるのは、本人の現場主義なのだろう。貧しい暮らしをしている僻地の一般中国国民とも対話をしてきた著者だからこそ、上っ面のナショナリズムで、対話を欠いたまま対立が進行していくことを憂いているということなのだろうなと感じた。 ・前にサラッと紹介した「問答有用」もそうなのだが、中国にも日本にも、煽る人がいれば、真剣に両国の関係改善を考えて発言、行動する人もいる。こんな当たり前のことが、メディアで紹介されないだけで、随分とフィルターがかかるものだということを再確認させてもらった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
至極真っ当な中国論だと思う 特に世界での中国の評価と日本での中国の評価は大きく違うという事を知る必要があると思う 著者の打った石が何であったかははっきりしなかったが、今後の日中関係に効いてくると期待したい
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