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現代地政学 グローバル時代の新しいアプローチ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 原書房 |
発売年月日 | 2014/06/13 |
JAN | 9784562091973 |
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現代地政学
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【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】
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サイバー戦争の地理学について、サイバー攻撃は国家によって支援されているが、その地理を診れば、様々な国のサーバーが用いられることになるかもしれないし、そうした活動の主唱者である国家の身元が隠されているかもしれないのであり、領域に基盤を持つ自らの人口を管理運営し統制するための国家の力...
サイバー戦争の地理学について、サイバー攻撃は国家によって支援されているが、その地理を診れば、様々な国のサーバーが用いられることになるかもしれないし、そうした活動の主唱者である国家の身元が隠されているかもしれないのであり、領域に基盤を持つ自らの人口を管理運営し統制するための国家の力量が、ますますコンピュータ・ネットワークに依存するようになるにつれて、グローバルなサーバーのネットワークを利用するハッカーによって、ますますネットワークに混乱が持ち込まれていきそうであるし、ましてやその混乱がどこで生じているのかを地理的に正確な特定を行うことさえもまた難しくなると述べいている 。しかし実際には国際関係におけるサイバー攻撃は攻撃している国家が特定されている。というのもサイバースペースにおける国家間の安全保障に関わるサイバー攻撃は国家間のリアルな対立関係の基盤において行われているのであり、コーリン・フリントが指摘するようなサイバースペースでの混乱が地理的に正確な特定が行うことが難しいという指摘はあたらないだろう。
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私も翻訳に参加した訳書。出版されて1年以上経ちましたが、ようやく通して読みました。本書の原著は2006年に出たもので、翻訳に際し、著者に連絡を取ったところ、改訂版を出す予定だから、翻訳するのであればそちらにして欲しいとのことで、原著者から出版前の改定稿を提供してもらい、当初は米日...
私も翻訳に参加した訳書。出版されて1年以上経ちましたが、ようやく通して読みました。本書の原著は2006年に出たもので、翻訳に際し、著者に連絡を取ったところ、改訂版を出す予定だから、翻訳するのであればそちらにして欲しいとのことで、原著者から出版前の改定稿を提供してもらい、当初は米日同時刊行を目指していた。他の訳者は分からないが、私は担当章の訳を終え、担当者のキャンセルなどもあったと聞いていたのでもう1章の翻訳も引き受け、予定された締め切りには間に合わせていた。しかし、結局原著改訂版は2012年に発行され、その後ずるずると日本語訳は発行されなかった。まあ、日本の地理学界ではこういうことはままありますので、あきらめかけてた頃、急に出版の連絡が来て、昨年出版された。そんなこともあって、出版された嬉しさもあったが、イマサラ感があり、通して読む気が起きなかったのだ。 ちなみに、私が担当したのは3章と5章です。 序章 第1章 地政学を理解するための枠組み 第2章 地政的行為:地政的コードという概念 第3章 地政的行為の正当化:地政的コードの表象 第4章 地政学をナショナル・アイデンティティに埋め込む 第5章 領域的地政学:世界政治地図の揺らぐ基礎? 第6章 ネットワーク地政学:社会運動とテロリスト 第7章 グローバルな地政的構造:枠組みを形成する主体的行為 第8章 環境地政学:安全性と持続可能性 第9章 扱いにくい地政学:主体的行為と多様な構造 私が翻訳したのは2章分だけでしたが、とても多くのことを学びました。3章では日本語にも翻訳されているウィルフレッド・オウェンの戦争詩集の存在(日本語訳がなければ、詩の引用はとても訳せませんでした)やイラクのサダム・フセインが実際にどのような主義主張で対外政治を行っていたかということをかいつまんで学んだ。3章はメディア表象がテーマだったので、そもそも監訳者が私の担当にしてくれたのですが、5章はとても私の専門とはいえない内容。実際に、パレスチナや朝鮮半島の事例があり、それぞれを専門にしている地理学者にチェックしてもらって訳しました。5章ではまず国境がもたらすさまざまな問題を、仮想的なピュポテティカという国で説明します。ピュポテティカとは古代アレキサンドリアのフィロンと呼ばれる人物が作り上げた仮想国だそうで、とても2000年前に発想したものとは思えない、まさに現代国際社会の問題を見抜いている。といっても、原著にはフィロンの名もなく、ひょっとしたらヒュポテティカという名だけ借りているのかもしれませんが。 本書は地政学の入門書ではありますが、政治地理学全般の教科書でもあります。さらにいえば、政治的な問題を中心に据えながらも、アイデンティティや表象、ジェンダー、環境などの人文地理学のみならず人文・社会科学全般で通用するテーマを手広く扱っていて、ネットワーク論や主体−構造論など、方法論的には最新とはいえないまでも、むしろ流行ですぐに廃れてしまうような理論ではない安定した説得力をもつ方法論でそれらの多様なテーマを貫いています。 まあ、ちょっと褒めすぎ感はありますが、読み物としてとてもいい本だといえます。しかも、今回読んでみて驚いたのは、訳者が7人であるにもかかわらず、全体的に訳文が統一されていること。時間はかかりましたが、監訳者がかなり手を加えたことと、訳者同士の打ち合わせなどほとんどなかったのに、同じようなレベルで訳文が出されたことが、訳文の統一感を生み出したのだと思います。出版後、あまり反響はありませんが、長く読まれる本になるといいなあと願います。
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