商品レビュー
3.8
10件のお客様レビュー
ニシンやタラが貴重なタンパク源として欧州で貨幣価値をもっていた時代があったというのは驚き。確かにいまだに欧州で食べられているのはタラとニシンであり、南欧では干し鱈、北欧ではニシンの酢漬けがいまだにメジャーな食材である。
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サブタイトルは ニシンとタラとヨーロッパ。 主に16-17世紀の話である。ヨーロッパ人は食の多くをウナギに負うていたことに始まり、次いでニシンやタラが重要な食料となり、交易にも国際関係にも戦争にも大きな要素となった。つまり歴史のダイナミズムを揺り動かす存在であった。 文学者である筆者の発想はシェイクスピアの劇中に多く魚関係のセリフが出てくることに由来する。 歴史の切り口として面白く、ヨーロッパとアメリカの文化を考えるうえで大変参考になった。 魚で始まる というか、魚で動いたヨーロッパ とも言えるだろう。
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西洋料理といえば、まず最初に連想するのが肉料理だろう。しかしヨーロッパの地図を見ると見事な海洋国家である。この地理において魚が人々の営みに関わらないわけがない、と言う点を主眼においたのがこの本だ。 本書では主にニシンとタラをとり巻く歴史について取り扱っている。ニシンに関するオラン...
西洋料理といえば、まず最初に連想するのが肉料理だろう。しかしヨーロッパの地図を見ると見事な海洋国家である。この地理において魚が人々の営みに関わらないわけがない、と言う点を主眼においたのがこの本だ。 本書では主にニシンとタラをとり巻く歴史について取り扱っている。ニシンに関するオランダとイングランドのせめぎ合い、タラと砂糖によるイギリスとフランスの対立及びアメリカの独立…船による移動が主流だった中世〜近世において単なる食料以上の価値を持っていた事が分かる。 そしてタラとニシン以上にこの本を読んで驚いたのはウナギの食用が非常に盛んだった事だ。こういう新たな知見を得る時はとてもワクワクする。その実感を与えてくれる意味で良い本だった。
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