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短歌ください 角川文庫

穂村弘(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2014/06/01
JAN 9784041026045

短歌ください

¥550

商品レビュー

4.1

39件のお客様レビュー

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2024/02/27

この本は一回出たときに単行本で買ってるんです。 例によって穂村さんの講座に出席する予習として。 でも家のどこを探してもなかったんです。 ブックオフに持って行った覚えは絶対ないし。 でも最初の巻から読みたかったので、泣く泣く買い直しました。 この本はご存知の方も多いと思いますが...

この本は一回出たときに単行本で買ってるんです。 例によって穂村さんの講座に出席する予習として。 でも家のどこを探してもなかったんです。 ブックオフに持って行った覚えは絶対ないし。 でも最初の巻から読みたかったので、泣く泣く買い直しました。 この本はご存知の方も多いと思いますが本の情報誌『ダ・ヴィンチ』の読者投稿企画「短歌ください」に寄せられた短歌の中から穂村弘さんが傑作を選出して、講評をつけた歌集の第一弾です。 俵万智さんの解説より引用 「歌は言葉だけでできてるから、原理的には、平凡なことをいくらでも面白く表現できる筈なんだよね。にも拘わらず、実際に難しいのは、自分自身の意識の網の目がその言葉を通してくれないため。だから、網の目がゆるいひとの方が有利な面があります。」「世界には目に見える現実のルールとは別に運命の蜘蛛の巣がきらきらと張り巡らされているんじゃないか。現実のルールにチューニングが合わないひとほど、それを感じ取ることができるようです」  こんな言葉に乗せられて、網の目をゆるく、チューニングずらして、詠まれた作品集が本書だとも言える。共感ということについても、次のような指摘があって、これはとても大事なことだ。 「どんなテーマでも、最初から『だよね』と思われるのは困る。それは予め知っていることを云われた読者が同意しただけで、本当の共感とはちがいます。まず読者が思ってもみなかった切り口を提示して、そこから真の共感を獲得したい。」 以上引用。 以下、私が好きだと思った歌。 <コンビニで聞こえた遅刻の言い訳が「尾崎にバイクを盗まれました」>  チョビ・男・25歳 「盗んだバイクで走りだす」という尾崎豊の歌詞の意表をつく本歌取り。くすっと笑わせつつ、微妙に切なさが残るところがいい。(穂村弘) <ロート胸、1月生まれ、汚れた血、共通点を見つけるたびに運命かもと思う> くみ・女・33歳 <総務課の田中は夢をつかみ次第戻る予定となっております> 辻井竜一・男・29歳 <最後だし「う」まできちんと発音するね ありがとう さようなら> ゆず・女・18歳 <ペガサスは私にはきっと優しくてあなたのことは殺してくれる> 冬野きりん・女・18歳 <世の中に見捨てられたと思ってただけど便座は暖かかった> 蛙・女・29歳 <この空を覚えていようと誓った日そのことだけを覚えている> ウルル・女・22歳

Posted by ブクログ

2023/11/01

短歌には疎いものの、穂村さんのコメントがわかりやすく面白い。 以前、世田谷文学館で講義を聴いて著者のファンになった(もちろん今までに何冊か読んでいたから講義に参加したのだけれども)。 その講義で本書に登場するユニコーンの短歌を詠んだ「冬野きりん」と最近対談したそうだ(彼女は現在、...

短歌には疎いものの、穂村さんのコメントがわかりやすく面白い。 以前、世田谷文学館で講義を聴いて著者のファンになった(もちろん今までに何冊か読んでいたから講義に参加したのだけれども)。 その講義で本書に登場するユニコーンの短歌を詠んだ「冬野きりん」と最近対談したそうだ(彼女は現在、女子プロレスラー)。 最初、あまりにも字余りな句が多く気持ち悪さを覚えていたら、穂村さんが「もうちょっと(定型を)意識しようね」みたいな指摘をされていて、にんまりした。

Posted by ブクログ

2023/07/30

本の情報誌「ダ・ヴィンチ」の読者投稿企画「短歌ください」に寄せられた短歌を穂村弘が選び、解説をくわえている。 発想が素晴らしい短歌ばかりで面白く、著者の解説で短歌の魅力がいっそう際立つ。短歌を詠む時にも生かせそうだ。いくつか紹介したい。 コンビニで聞こえた遅刻の言い訳が「尾崎...

本の情報誌「ダ・ヴィンチ」の読者投稿企画「短歌ください」に寄せられた短歌を穂村弘が選び、解説をくわえている。 発想が素晴らしい短歌ばかりで面白く、著者の解説で短歌の魅力がいっそう際立つ。短歌を詠む時にも生かせそうだ。いくつか紹介したい。 コンビニで聞こえた遅刻の言い訳が「尾崎にバイクを盗まれました」 バイキング誰も並ばぬ一品を浮かび上がらすトングの光り 電子レンジは腹に銀河を棲まわせて静かな夜に息をころせり ↑の短歌への著者の解説は“最も日常的なもののなかに宇宙を見出だす鋭さ” じいちゃんは、白目と黒目の境目が曖昧になった目で座ってる ↑の短歌への著者の解説は“「じいちゃん」の「目」をそこまで精密に見ていることが凄い。一般に云われるような愛よりも、或る意味でもっと深い愛だと思います” 午後28時の人と隣り合い電車に揺られている午前4時 こんなにもしあわせすぎる一日は早く終わって思い出になれ 四年間使い続けたケータイの機種変更はすぐに終わった 

Posted by ブクログ

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