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キルギスの誘拐結婚
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日経BPマーケティング |
発売年月日 | 2014/06/13 |
JAN | 9784863132818 |
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キルギスの誘拐結婚
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商品レビュー
4.2
27件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
誘拐に同行してる風味の写真があり。なんだこれは。犯罪を看過してるということなのか? 再現写真なのか? 成立後の写真はドキュメンタリー風だが…… 現在キルギスと呼ばれているあたりではかつて、結婚は親が決めた見合いによるものだった。それを嫌って駆け落ちすることを誘拐婚(アラ・カチュー)と称していたという。ソ連に組み込まれて以来、駆け落ちの部分が薄まり、一目惚れに近いような相手をさらってきて、誘拐者の家族の女性が被害者女性を説得して結婚に至らせるという。国は犯罪と規定しているというが、実際には「家族間の問題」とされ裁かれることは稀だという。 ベトナムでは中国人に誘拐され性奴隷にされるケースが現在進行系で発生しているだというが、いずれも共産圏が絡んでいるのは興味深い。
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キルギス、日本ではあまり馴染みのない国だ。 中央アジアにあるキルギスは、北はカザフスタン、東は中国の新疆ウイグル自治区、南はタジキスタン、西はウズベキスタンに囲まれた、内陸国。中国との国境に天山山脈が延び、南のタジキスタンに向けてはパミール高原が広がる山岳地帯で、国土のほとんど...
キルギス、日本ではあまり馴染みのない国だ。 中央アジアにあるキルギスは、北はカザフスタン、東は中国の新疆ウイグル自治区、南はタジキスタン、西はウズベキスタンに囲まれた、内陸国。中国との国境に天山山脈が延び、南のタジキスタンに向けてはパミール高原が広がる山岳地帯で、国土のほとんどが標高1000m以上、しかも4割以上は標高3000mを超える。 国土の総面積は日本の約半分。そこに540万人ほどの人々が暮らす。首都ビシケクや南西部にある第2の都市オシュなど、都市部の人口は35%。残りは農村部で暮らしている。キルギスの経済を支える主な産業は、農牧畜業と鉱業。 殆どがスンナ系のイスラム教を信仰。1991年に旧ソ連の崩壊により独立、1993年にキルギスタンからキルギスに国名を変更した。 そんなキルギスで、誘拐結婚と言う風習が残っていることを、写真と共に紹介しているのが本書。 誘拐と言っても、暴力的に拉致するようなものではないとしても(その後結婚生活を送るので、そこまではない)、女性にとっては突然身に降りかかった災難としか言いようのないものだ。泣き騒ぎ、家に助けを求め、帰らせてもらケースはあるものの、誘拐された女性の実に8割が結婚を受け入れるという。 これは、キルギスでは高齢者を敬う慣習の強い文化を持つため、男性側の一族や村の高齢女性が長時間にわたって誘拐された女性を説得し根負けするからだと言う。また、一旦男性の家に入った女性は純潔性を失ったと見なされることもあり、噂が広まって家族に恥をかかせたくないと、結婚を受け入れる女性もいる。 ちなみに誘拐結婚は法律で禁止(最長3年の懲役でひつじの窃盗と同じ量刑)されているが、「親族間のもめ事」とされ、誘拐した男が逮捕や起訴をされることは殆どないとある。 しかし誘拐はかなり計画的だ。 男は友人たちと共謀して女性を誘拐し、家族は結婚式の準備をし、村人も集めて息子の帰りを待っている。 10年前に発行されている本なので、状況は少しは変わっていようが、世界では、まだこのような前近代的な風習が残っていることに驚いてしまう。
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キルギスの誘拐結婚について紹介する写真集。 「誘拐結婚は人権問題で、問題提起のために発表する」のか「慣習としての誘拐結婚を文化紹介として発表するのか」どう伝えるのがベストなのか、著者が悩んだように、読者もこの現実をどう受け止めたらいいのか、簡単には答えが出ない。 20世期に入り、...
キルギスの誘拐結婚について紹介する写真集。 「誘拐結婚は人権問題で、問題提起のために発表する」のか「慣習としての誘拐結婚を文化紹介として発表するのか」どう伝えるのがベストなのか、著者が悩んだように、読者もこの現実をどう受け止めたらいいのか、簡単には答えが出ない。 20世期に入り、キルギスがソ連の共和国になったことと、馬から自動車に交通手段ご変わったことが、強引な誘拐結婚の増加に寄与しているのではないかという見解は興味深い。 重い現実。
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