1,800円以上の注文で送料無料

落日の宴 新装版(上) 勘定奉行川路聖謨 講談社文庫
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫
  • 1225-07-08

落日の宴 新装版(上) 勘定奉行川路聖謨 講談社文庫

吉村昭(著者)

追加する に追加する

落日の宴 新装版(上) 勘定奉行川路聖謨 講談社文庫

定価 ¥748

330 定価より418円(55%)おトク

獲得ポイント3P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2014/06/13
JAN 9784062778527

落日の宴 新装版(上)

¥330

商品レビュー

4.3

10件のお客様レビュー

レビューを投稿

2022/09/24

尊王攘夷の志士が主役の幕末。不甲斐ないと言われた幕府の官吏に焦点が当たる。長崎、下田でのロシアとの交渉。頑固過ぎるほどに法に固執し、とことんまで国益を主張する。一つ誤っていれば、間違いなく現代の国勢、そして世界地図も変わっていただろう。その後の展開もあったが、結果として日本という...

尊王攘夷の志士が主役の幕末。不甲斐ないと言われた幕府の官吏に焦点が当たる。長崎、下田でのロシアとの交渉。頑固過ぎるほどに法に固執し、とことんまで国益を主張する。一つ誤っていれば、間違いなく現代の国勢、そして世界地図も変わっていただろう。その後の展開もあったが、結果として日本という国は残り、植民地にもならなかった。脱法して、私腹を肥やし、国を売る、現代の「政商」達に届けたい。一方、美徳とされた倹約思想。受け継がれてしまった緊縮は今この国に牙を向いている。安政大地震。自然は歴史をどう変えたのか。下巻へ続く。

Posted by ブクログ

2017/09/07

主人公は川路聖謨。川路は幕末の幕府官僚であり、最高の地位である勘定奉行に上り詰めた人物。高邁・清貧、知的でそのくせユーモアのセンスも抜群な有能な人物だった。その彼の大仕事が、ロシアとの和親条約及び修好通商条約の締結。ロシア大使プチャーチンを相手に一歩も引かぬ姿勢は、当時の鎖国情勢...

主人公は川路聖謨。川路は幕末の幕府官僚であり、最高の地位である勘定奉行に上り詰めた人物。高邁・清貧、知的でそのくせユーモアのセンスも抜群な有能な人物だった。その彼の大仕事が、ロシアとの和親条約及び修好通商条約の締結。ロシア大使プチャーチンを相手に一歩も引かぬ姿勢は、当時の鎖国情勢の中でも情報収集に努めていたこと、そして開明的な発想と、上記の人格故。厳しい交渉をしつつもプチャーチンに尊敬された。川路聖謨というと、私には、手塚の漫画「陽だまりの樹」で漢方医と激しく対立しつつ種痘所を江戸に作ろうという主人公たちの側に大きな支援をした人物という認識だった。こんな有能な人がいたのかというのが驚き。しかしほんとかよ?と思ってしまうのがロシア人たちの凶暴性で、ある日フランス捕鯨船が日本に来た時に、役人たちが鎖国故追い払うと、血相を変えて怒り出す。ロシア人は安政の大地震による津波で船が壊れていたのだが、フランス船を拿捕、乗組員を殺し、乗っ取ろうとしていたという。川路たちも得体がしれなかったことだろう。

Posted by ブクログ

2017/07/01

幕末のロシア使節プチャーチンとの交渉記録を丹念に。 そんな交渉の場、下田で大地震・大津波があったことを知る。 いつか下田に行って見たいし、ここに出てきた町を自転車で巡って見たい。 交渉の詳細、外交官気質(当時はそういうものはなかったでしょうが)みたいなものが克明に記述されていて...

幕末のロシア使節プチャーチンとの交渉記録を丹念に。 そんな交渉の場、下田で大地震・大津波があったことを知る。 いつか下田に行って見たいし、ここに出てきた町を自転車で巡って見たい。 交渉の詳細、外交官気質(当時はそういうものはなかったでしょうが)みたいなものが克明に記述されていて、自分とはまったく違うので、ひたすら感服。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す