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花桃実桃 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2014/06/01 |
JAN | 9784122059733 |
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商品レビュー
3.6
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花村茜(はなむら あかね)43歳。実家を出て二十数年。 去年の暮れに70歳手前で急逝した一人暮らしの父親・桃蔵(ももぞう)が買って経営していたアパート『花桃館』 兄は都心のマンションを相続、お前はアパート、と押し付けられた。 折しも会社から肩たたきに遭っていたため、退職してアパー...
花村茜(はなむら あかね)43歳。実家を出て二十数年。 去年の暮れに70歳手前で急逝した一人暮らしの父親・桃蔵(ももぞう)が買って経営していたアパート『花桃館』 兄は都心のマンションを相続、お前はアパート、と押し付けられた。 折しも会社から肩たたきに遭っていたため、退職してアパートに住み、大家をやる決心をした。 「へんな人ばっかり。へんなことばっかり起こる」(お墓の近くだしね) でも、気がつくと好きになっていた。花桃館も、大家の仕事も。 「行かず後家」などという古くさいレッテルを貼られ(変換できなかったよ、MacBook)、けれど最後まで行(嫁)かないと決めたわけじゃない。 何かあるたび、ちょっとは期待してしまうのだった。 茜は、太陽不動産のオヤジにうまく乗せられて管理人になったような気もしないではないが、この不動産屋の、「店子(たなこ)は育てるもの」という言葉には感心した。「大事なのは、入った人を逃さないこと。ちゃんと払って長く居る店子を育てていくことが大家の仕事。」う〜ん、良い! そうやって店子と一緒に大家も育っていくのだろう。 ワケアリな店子たちも、ウェットな描き方ではなく、なんとなくユーモラスなのが良い。
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40過ぎた独り身の女性が仕事も辞めて父親の遺したちょっと古めのアパートの大家さんとなり、住人たちと交流を深めていくお話。わくわくする設定だし、個性的な登場人物が次々と出てくるのだが、いまひとつ印象には残らなかった。
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会社を辞めた43歳シングル女性が、父の遺産で相続した古いアパートの大家になり、そこに住んで住人と交流するハートフルな物語。 クスッと笑える文章が面白いし、散りばめられた百人一首などの和歌もいい雰囲気。
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