CASA BRUTUS EXTRA ISSUE THE BIG 3 新改訂 誰にでもわかる20世紀建築の3大巨匠+バウハウス MAGAZINE HOUSE MOOK

テクノロジー・環境

• 販売会社／発売会社: マガジンハウス
• 発売年月日: 2006/11/10
• JAN: 9784838785063

商品レビュー

2011/03/20

CasaBrutusの製作なので、当然建築の深いところは論じていません。ただ、その反面下世話な話を含めて非常に多彩な観点のネタが随所に見られて、ときどき面白い発見があります。私はフランクロイドライト目当てでしたが、彼の部分だけでも結構面白いエピソードがいくつかありました。

これを買った理由は3人の経歴を比較しながら読める年表があるところで、3人が実際に会ったときのエピソードなど、微妙な関係を知る上でも参考になります。

また、この特集を作っている人達は（当然ながら）建築に関する造詣が深いので、短いですが、簡潔な建築論もところどころで見れて面白いです。

2008/11/22

フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエ、ル・コルビュジエ20世紀を代表する建築家三大巨匠のビジュアル・ガイド本。

建築に興味を感じたものの、まったくの門外漢。
そこで素人に優しそうな雑誌カーサブルータスの特別編集の本誌をみた。
写真が豊富でいい。３人の足跡をざっと把握するにはよかった。

特にミースの設計した「ファンズワース邸」が私は好きだ。白い鉄骨に四面ガラス張りの平屋建ての別荘が、取り囲む林に違和感なく佇む。簡潔で美しい。1951年完成の建物にもかかわらず、今見てもいい。

コルビュジエの「サヴォア邸」もいい。あの水平連続窓が好きだ。近所の公民館図書室の窓が似ている。窓に向かって置かれているソファに座ると、広がる視界がとても気持ちいい。寒い季節は差し込む日差しも暖かく、和む。サヴォア邸でシェーズロングに寝そべったならどんなに爽快だろうと想像した。

ライトの「落水荘」もまたいい。バットマンが住んでいそうな建物だ。自然との融合。古代遺跡を思わせるところもあり、壮麗で厳格。威厳さえ感じる。三大巨匠の設計は家具もいい。置かれている椅子などは、どれも機能、造形ともに目を惹かれる。