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SFマガジン700 海外篇 創刊700号記念アンソロジー ハヤカワ文庫SF
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2014/05/24 |
JAN | 9784150119607 |
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SFマガジン700 海外篇
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商品レビュー
4
21件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最近SFにハマっているのでタイトルに惹かれてよんだ。大物作家の傑作ばかりを集めた楽しい短編集!作者解説の部分でさらに読みたい作品が増える嬉しいサプライズもあった。神秘的かつ科学の視点が混じる光景、遥かなる星の世界の文化や情景など自分がSFに求めたい要素もしっかりあった。嬉しい。以下に色々気になった作品に短く感想を入れていきたい。 ポータルズ・ノンストップ 参加したツアーが未来からやってきたツアー客だった!というドンデンガエシがなかなか面白い短編。元ネタになっているSF作家についてはよく知らなかったが、シチュエーションは理解できクスっとしてしまった。 息吹 ロボットだけの世界の解剖学者の視点という設定の面白さ。ロボットの文明特有の価値観や文化が垣間見えるのも楽しい。読後で印象に残ったのは脳の表現の緻密さと美しさ、圧倒的な絶望を知りながらも未来に向けたメッセージを送り出す力強さである。短編集のラストにこの話が乗ること自体もグッときた。我々へのエール、そういったものを感じる。果たしてクロムの壁を超えてくるのは誰なのだろうか…? 小さな供物 最初の子供をのちの妊娠のため公害を一手に受ける生贄にするという内容、かつその施術をする医者なのに自身は別の方法をツテを使ってズル気味にやっている医者視点というビリリと辛辣でじっとりとした嫌さがある短編。ありえなくもない近未来の生々しい恐怖で印象に残る。また辛辣ながら随所にお人好しかつ真摯な医者の一面を見せるドミトリのキャラの良さも良い。子供達の面倒を見ていたりいつも助けを求めたら答えてくれたりと、現状をなんとかしたいという医者の善性が垣間見える気がする。 耳を澄まして これ自体も人類の進化とナノマシン、もはや魔法な科学と楽しい要素の多いsfだったが、世界中のエンパス(共感能力者)が呼びかけに答えて出現するシーンが漫画みたいでワクワクした。ある意味で秘密を共有した個性豊かな住処に住まう人々の組織、が俺の好きなものなのかもしれない。メイン視点二人の擬似親子的な関係や、瞑想シーンの神秘とテクノロジーが同一化していく姿、進化の中間地点にいるもの独特の二つの世代を見ていく姿、エンパスというサイキッカーが進化そのものでない点なども面白い。 江戸の花 ファンタジーに近いが科学の到来を示すという意味でSF的。よく日本の江戸時代について調べてあるのも高ポイントだ。サイバーパンクの始祖的な人の作品であり新たな技術で世界が変わっていく過程というサイバーパンクらしい、そしてサイバーパンクの時代の前日譚的な内容に仕上がっていると感じる。
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積読状態だったSFマガジン700号記念アンソロジー。今は隔月刊になったけど、そのくらいで密度的にはちょうど良いのでは?とも思えます。 創刊時から抽出された作品群は流石にどれも印象深いです。文体と雰囲気がどうも合わないと感じている作家や、何を書いているか理解出来ない作家さんの作品ま...
積読状態だったSFマガジン700号記念アンソロジー。今は隔月刊になったけど、そのくらいで密度的にはちょうど良いのでは?とも思えます。 創刊時から抽出された作品群は流石にどれも印象深いです。文体と雰囲気がどうも合わないと感じている作家や、何を書いているか理解出来ない作家さんの作品まで楽しめるから短編って素晴らしい。
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普段アンソロジーものは読まないのですが短編なので軽い読み物として、また短編集初収録作品のみということもあり読んでみました。読み終わってSFは好きですがそのジャンルの広さを感じました。名の通った作者でも合わないものは合わない。以下面白いと感じた作品順です。ストレスなく読めたかどうか...
普段アンソロジーものは読まないのですが短編なので軽い読み物として、また短編集初収録作品のみということもあり読んでみました。読み終わってSFは好きですがそのジャンルの広さを感じました。名の通った作者でも合わないものは合わない。以下面白いと感じた作品順です。ストレスなく読めたかどうかが主な判断基準。 「危険の報酬」 ロバート・シェクリイ 「小さき供物」 パオロ・バチガルピ 「遭難者」 アーサー・C・クラーク 「いっしょに生きよう」 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 「ポータルズ・ノンストップ」 コニー・ウィリス 「江戸の花」 ブルース・スターリング 「夜明けとともに霧は沈み」 ジョージ・R・R・マーティン 「ホール・マン」 ラリイ・ニーヴン 「息吹」 テッド・チャン 「耳を澄まして」 イアン・マクドナルド 「孤独」 アーシュラ・K・ル・グィン 「対称(シンメトリー)」 グレッグ・イーガン
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