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バルカンの花、コーカサスの虹
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バルカンの花、コーカサスの虹

蔵前仁一(著者)

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バルカンの花、コーカサスの虹

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 旅行人
発売年月日 2014/05/19
JAN 9784947702722

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商品レビュー

3.6

5件のお客様レビュー

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2021/05/13

90年代、バックパッカー文化全盛の頃からずっと読んでいた自分からすると、筆者の個人旅行記はタッチは変わらずともコンテンツはずいぶん変わった印象。 当時のアジアで頻発した面白ネタなど皆無で、まさに今風の旅行記だと思う。 当時の貧乏旅行は、日本の経済力を背景にした贅沢な道楽だったとい...

90年代、バックパッカー文化全盛の頃からずっと読んでいた自分からすると、筆者の個人旅行記はタッチは変わらずともコンテンツはずいぶん変わった印象。 当時のアジアで頻発した面白ネタなど皆無で、まさに今風の旅行記だと思う。 当時の貧乏旅行は、日本の経済力を背景にした贅沢な道楽だったということがいまさらながらわかってきたわけで、そういった環境をふまえ、この本では現在のバックパッカーの「今風の旅行記」、イーブンでフェアな旅になっているのはさすがというべき。 それでも無意識の中で日本=経済大国、が前提になっている、言わば上目線な箇所もあり、2021年に読んだ自分としては必要以上にそこが気になった。ただ、実際には2010年ごろの旅なので、ギリギリ豊かな日本の残り香はあったのかもしれない。

Posted by ブクログ

2020/09/26

蔵前仁一(1956年~)は、バッグパッカー向けの雑誌「旅行人」(1993~2011年、前身の「遊星通信」は1988年~)を主宰した、バッグパッカーの間では知らない人はいない、イラストレーター、旅行作家。 本書は、著者による、スロベニアを除く旧ユーゴスラビア6ヶ国とアルバニア(20...

蔵前仁一(1956年~)は、バッグパッカー向けの雑誌「旅行人」(1993~2011年、前身の「遊星通信」は1988年~)を主宰した、バッグパッカーの間では知らない人はいない、イラストレーター、旅行作家。 本書は、著者による、スロベニアを除く旧ユーゴスラビア6ヶ国とアルバニア(2013年)、ルーマニア(2009年)、及びコーカサス3国(2010年)の旅行記で、ルーマニアとコーカサスは雑誌「旅行人」に掲載されたものに加筆し、旧ユーゴとアルバニアは書下ろしである。 私は、本書の中にも出てくる(『あの日、僕は旅に出た』に更に詳しい)、著者の歩いた1987年の年初のアテネの街を、著者と同じようにバッグパックを背負って徘徊し(それから西ヨーロッパ諸国を巡った)、その後1990年代の大半を仕事のためにヨーロッパで過ごした期間と併せて、ヨーロッパの二十数ヶ国を訪れたが、当時はバルカンの国々を個人で旅することはハードルが高く、著者が本書で訪れた国は全く行くことはできなかった。その後ずっと、チャンスがあれば、それらの国々を巡ってみたいと思っており(その次にはコーカサス3国も)、そのときには必ずや参考になるはずと考えて本書を入手した。 多くの日本人が持つヨーロッパのイメージは、西欧を中心としたカトリック的なものである。しかし、東方正教会に長く属し、ときにトルコの支配を受けることもあったバルカン諸国(ギリシャを含む)からコーカサス諸国に至る地域は、間違いなくもう一つのヨーロッパであるし、東西冷戦時は社会主義体制下にあったことや、その後少なからぬ国が民族紛争を経験したことなどの、複雑な近現代史を歩んだ街を、いつか自らの目で見たいと、私は思っている。 一読してみると、蔵前氏の持ち味であるスローで、シリアスにならず、ときにコミカルな旅の表現はやや影を潜め、楽しいイラストも残念ながら載ってはいない。しかし、まだまだ個人で旅する人が多くはない、バルカンとコーカサスの国々の各所の記述は、(近年は「地球の歩き方」の情報もかなり充実しているとはいえ)個人旅行者の目線ではとても有用なものであり、旅行記というよりも、ガイドブック的な意識で手にする方がいいのかもしれない。 コロナ禍が収まり、遠からず再び不安なく個人の旅ができるときが来ることを願って、しばらく書棚の片隅にしまっておきたいと思う。(本好きの鉄則のひとつは、興味を持った本はそのときに買うことである。日々多くの本が出版される今、後で買おうと思ったときには絶版になっていることが少なくないのだ)

Posted by ブクログ

2015/04/07

旅行人で掲載された内容とは知らず、手に取った。 最終章を読んでいると、読んだことが有る気がして、ようやく気づいた。 コーカサスやバルカン半島には、とても憧れるが、これから行く機会を作れるかどうか難しいところだ。 本書を読み、空想旅行ができたと思う。幸せなひとときであった。

Posted by ブクログ

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