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一匹羊 光文社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2014/05/13 |
JAN | 9784334767396 |
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商品レビュー
3.4
13件のお客様レビュー
山本幸久の何を最初に読んだのだったか。『ある日、アヒルバス』だったか『男は敵、女はもっと敵』のどちらかだったように思います。どハマりして大人買いしたけれど、読み切れず積んだままになっていたものが多数。 久しぶりに読んでみたら、ハマったときほどの面白さは感じない。だけどやっぱり落...
山本幸久の何を最初に読んだのだったか。『ある日、アヒルバス』だったか『男は敵、女はもっと敵』のどちらかだったように思います。どハマりして大人買いしたけれど、読み切れず積んだままになっていたものが多数。 久しぶりに読んでみたら、ハマったときほどの面白さは感じない。だけどやっぱり落ち着ける。突飛なことは何もない、私を含めてその辺に居そうな人たちの、日々の些細な不満。そしてそれをほんの少しだけ向こうに吹き飛ばしてくれるささやかな幸せ。 読み終わった後に頭の中に流れるのは、第一章のタイトルのせいで本文とはあまり合わない石野真子(笑)。
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ホッコリする話の詰まった短編集。 何が言いたいのかわからない話から、元気をもらえる話と、ムラがありながらもすんなり読める。 得るものはないが、のんびりしたい時にはよい本だと思います。 私は最後の町おこしの話が良かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
山本幸久の短編集、どの作品の主人公も、どこにでもいそうな、人間臭い人たちばかり。そしてどこにでもありそうな話で、とんでもない不幸があったりとか、ゴールデンラッキーがあったりということは一切ない。街中にあふれている普通の話ばかりである。 が、そういうのを書かせると上手いのが、この作者。どの作品も余韻がいいねんなぁ。「この後、この人はもう人頑張りするんやろな」とか「ちょっと一息入れるんかな」ってな終わり方。 こういうのを読むとじゃ俺も、今抱えているちょっとした(でも俺にとっては少々やっかいな)問題に手を付けてみよっかな…みたいな勇気が湧く。 山本作品の常連キャラもちょいちょい出ていて、そういうお楽しみもある。
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