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溺れ谷 松本清張プレミアム・ミステリー 光文社文庫
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溺れ谷 松本清張プレミアム・ミステリー 光文社文庫

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溺れ谷 松本清張プレミアム・ミステリー 光文社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2014/05/13
JAN 9784334767402

溺れ谷

¥220

商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2023/04/08

「松本清張」の長篇小説『溺れ谷』を読みました。 『表象詩人』に続き、「松本清張」作品です。 -----story------------- 「大屋圭造」は三流経済誌の記者。 企業の提灯記事を書いては広告料を取る「トリ屋」である。 「大屋」は亜細亜製糖社長「古川恭太」に往年のスタ...

「松本清張」の長篇小説『溺れ谷』を読みました。 『表象詩人』に続き、「松本清張」作品です。 -----story------------- 「大屋圭造」は三流経済誌の記者。 企業の提灯記事を書いては広告料を取る「トリ屋」である。 「大屋」は亜細亜製糖社長「古川恭太」に往年のスター「竜田香具子」を斡旋し、取り入ろうとする。 その過程で現職農林大臣「是枝」と製糖会社のただならぬ関係に金の匂いを感じた「大屋」は、探りを入れ始めるが…。 輸入自由化で揺れ動く砂糖業界と政界の黒い関係にメスを入れた社会派の傑作! ----------------------- 「朝日新聞社」発行の週刊誌『週刊朝日』に1964年(昭和39年)1月から1965年(昭和40年)2月に連載された作品、、、 製糖会社社長と現職農相の奇怪な取り引き… 砂糖輸入の自由化をめぐって不気味に揺れ動く砂糖業界を背景に、政財界の黒い関係に鋭いメスをいれた力作です。 「大屋圭造」は経済雑誌「政経路線」の編集部次長である… ただ、経済雑誌とはいうものの、その実態は、会社や経営者の提灯記事を載せて広告料をせしめようという、いわゆる「トリ屋」だった、、、 次長という肩書があるけれど、「大屋」に部下などいない… 社員はそれぞれの才覚で、広告主を見つけてこなければならないのだ。 「大屋」は、実業家と女優の対談という雑誌の連載企画に、その経営的才能が注目を集めている亜細亜製糖社長の「古川恭太」を引っ張り出す… 「古川」は対談相手に、ファンである往年のスター「竜田香具子(たつたかぐこ)」を指名した、、、 首尾よく「香具子」の了解を取り、対談をセッティングした「大屋」は、「古川社長」から広告料を手にする… 「大屋」は、これを機に砂糖業界に食い込もうと策を練るのであった。 「古川社長」が事業のスポンサーになってくれるかもしれない… そんな甘い言葉で「香具子」を篭絡し、旅先での「古川」との密会をアレンジすることに成功、、、 ところが「香具子」の相手となったのは、現職農林大臣の「是枝(これえだ)」だという… 「古川」と「是枝」の関係に金の匂いを感じた「大屋」は、砂糖業界の内情を調べ始める。 一方、同じ「トリ屋」の「藤岡真佐子」が、自分も砂糖業界をやってみたいと接近してきた… 彼女は意外にも砂糖業界に独自のコネクションを持っていた、、、 製菓会社の顧問をしている「鶴田甚三郎」という謎めいた男とのコネクションを… 「大屋」は、製糖会社社長の「古川」と現職農林大臣の「是枝」のただならぬ関係を探ろうと、探偵もどきの取材活動を続ける。 「古川」は何を画策しているのか? 怪しげな動きを見せる同業の「藤岡真佐子」の目的は? 「藤岡真佐子」と「鶴田甚三郎」の関係は? ミステリアスな砂糖業界の中を「大屋」は彷徨う… そんな時「政経路線」の若い編集者が声をかけてきた、、、 彼の友人が十数年前に起こった砂糖関係の汚職事件を調べていると… この過去の汚職事件が、重要な意味を持ってくる。 1963年(昭和38年)に突如行われた砂糖輸入の自由化… その直前の業界内の駆け引きが描かれており、ミステリを愉しむというよりも、当時の砂糖業界の勉強をしたような作品でした、、、 当時の砂糖業界における利権の構図が理解できていれば、もっと愉しめたかな と思います… 残念ながら、ちょっと知識不足でした。

Posted by ブクログ

2022/08/26

『中央流沙』と同じく、自由化される前の砂糖業界、農水省と利権政治家、そして組織防衛ののための役人自殺。トリ屋といわれる経済雑誌記者、そして仇討ち。

Posted by ブクログ

2015/11/07

清張さんの作品は、読んでいて絵が浮かびます。ドラマや映画の原作が多いのも納得です。書かれた時代は50年も前ですが、その時代のリアリティを感じ引き込まれました。

Posted by ブクログ

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