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秘め尻なぶり 竹書房ラブロマン文庫
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秘め尻なぶり 竹書房ラブロマン文庫

庵乃音人(著者)

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秘め尻なぶり 竹書房ラブロマン文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 竹書房
発売年月日 2014/05/14
JAN 9784812499962

秘め尻なぶり

¥605

商品レビュー

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2014/10/19

作者と編集者のタッグが放つ寝取り・寝取られ略奪路線はさらなる淫靡さを孕んで

庵乃音人×竹書房ラブロマン文庫のタッグでは以前に『誘惑SM調教ロマンチカ』と銘打って、これまでのレーベルの殻を破るかのような大胆な作風で4作品を上梓したが、1つ前の作品『おためし艶妻』からはさらにエスカレートした寝取り・寝取られを軸とした略奪を本懐とする路線に挑戦しているようであ...

庵乃音人×竹書房ラブロマン文庫のタッグでは以前に『誘惑SM調教ロマンチカ』と銘打って、これまでのレーベルの殻を破るかのような大胆な作風で4作品を上梓したが、1つ前の作品『おためし艶妻』からはさらにエスカレートした寝取り・寝取られを軸とした略奪を本懐とする路線に挑戦しているようである。その第2弾とも言える本作は随分とパワーUPした印象である。 結希:序盤から中盤のヒロインとなる26歳の恋人。 詩帆:大和撫子な風情で魅惑的な34歳の人妻は結希の姉。 森村:詩帆の夫にして結希の義兄は醜悪な容姿の中年多汗症男ながら別の顔も……。 貴菜:終盤のサブヒロインとして活躍させられる(?)22歳で生娘の後輩OL。 結希がメイン格となる序盤から中盤の主人公は常に劣勢であり、森村の手管によって骨抜きのメロメロにさせられている姉妹の痴態を早々からまざまざと見せつけられる敗北者でもある。裏では「ご主人様」然と振る舞う森村の、全てお見通しとばかりな態度が実に腹立たしく、体ばかりか心までも奪われている様子を目にした主人公の焦燥に読み手もいたたまれなくなる展開が続く。この森村の図らいによって奇しくも詩帆を囲んだ3Pが実現する中盤のクライマックスは皮肉でもある。 こうした流れの中で結希から次第に詩帆へと心変わりしていく主人公が森村から詩帆を救い出そうとするのが中盤以降となるが、その略奪自体はあっさり果たされる。その動きもまた、そしてその行く末もまたお見通しな態度を貫く森村の自信がさらに腹立たしく写るのだが、ここでは歪んだ激しさを体験した、つまりは官能的な変態性を身につけてしまった主人公と詩帆の葛藤を炙り出しながら、それでも森村の思惑通りにはさせない意地を見せる主人公の奇策(?)によって物語は予想外の局面を迎えるのである。読んでいる最中や読了後すぐには多少の違和感もあった展開だが、しばらくすると貴菜の可愛らしい思考とキュートな言動も加味されて妙味が湧いてくるから不思議である。 完全に巻き込まれた形ながら、その素質を開花させられて仲間入りと相成る貴菜の存在は今して思えばなかなか面白いかもしれず、最後の最後までも性懲りと節操の無い態度でいい悪役だった森村も含めて良く練られた構成だったと思う。結希の行く末には賛否が分かれるかもしれないが、そこまで求めるのは欲張りだろうか。

DSK