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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 評論社 |
発売年月日 | 2014/04/24 |
JAN | 9784566024205 |
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3.1
9件のお客様レビュー
1975年に始まったレバノン内戦の時期のベイルートが舞台。家を爆撃されて母を亡くし、おばあちゃんと弟ふたりと命からがら逃げ延びた10歳のアイーシャ。ところが持病を持つおばあちゃんが薬を切らしてひどく具合が悪くなってしまった。このままでは死んでしまうかも。自分ひとりで小さい弟ふたり...
1975年に始まったレバノン内戦の時期のベイルートが舞台。家を爆撃されて母を亡くし、おばあちゃんと弟ふたりと命からがら逃げ延びた10歳のアイーシャ。ところが持病を持つおばあちゃんが薬を切らしてひどく具合が悪くなってしまった。このままでは死んでしまうかも。自分ひとりで小さい弟ふたりのめんどうなんか見られるわけがない。 アイーシャは決意して、おばあちゃんが昔通っていた病院の先生をさがしに行くことにする。でもそのためには、対立している東西ベイルートのあいだの危険な緩衝地帯を突破して、町の反対側まで行かなくてはならない……。 さまざまな紛争や難民の物語を読んでいて感じるのだけど、子どもにとって戦争はいつもとつぜん降ってくるもので、誰と誰がなぜ戦っているのかをきちんと解明することなんてできはしないんだなと。それでも白い旗に樹のマークが描かれているから敵のいるところ、緑の旗だから味方……という区別はわかる。でもその敵の地帯にも心やさしい少年がいて、泣いているアイーシャにオレンジをひとつくれるし、さがしあてたライラ先生は、おばあちゃんに無償で薬をくれ、最後に「大人になっても人をにくんじゃだめよ」と声をかけてくれる。 人と人を絶対的に敵味方に分ける戦争。でもひとりひとり出会うと、中にいるのは、当たり前だけど人間で、そこに悲劇がある。 レバノンは、今、戦争まっただなかのイスラエルの隣国。パレスチナ難民も大量に流入しているという。 繁内理恵『戦争と児童文学』の紹介本。 ・「アイーシャの旅がどんなに恐ろしくても、回想で語られるということによって、安心をベースにして子どもは物語のなかに入っていける」 ――大人もです(^_^;; ・人間がひとつの帰属、集団のアイデンティティをめぐって憎しみを募らせる姿には、皮肉にも民族を越えた共通性がある。 ――今もそうだものね。あれだけ「民族浄化」の被害を受けたユダヤ人が今度はパレスチナ人に同じことをしている。 本としては、やはり大まかでいいので地図がほしかったかなというのと(ただ、作成しようと思うとどこまで厳密に/あるいは大ざっぱに という難しさはあったと思う)、表紙のアイーシャがヨーロッパ系の白人のように描かれているのがふしぎだった。(『シリアからきたバレリーナ』とかもそうだった)
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1975年に始まったレバノン内戦の時代の話だということが、あとがきを読んでわかりました。 グリーンラインの意味するもの、何が敵で何が味方かもわからず、背景知識がないと読みにくいと思います。 平和に暮らす日本の子どもたちは、小さな女の子にさえ銃が向けられるという場面を現実のこと...
1975年に始まったレバノン内戦の時代の話だということが、あとがきを読んでわかりました。 グリーンラインの意味するもの、何が敵で何が味方かもわからず、背景知識がないと読みにくいと思います。 平和に暮らす日本の子どもたちは、小さな女の子にさえ銃が向けられるという場面を現実のこととして受け止めることは難しいかもしれません。私も信じられない気持ちですが、真実なのでしょう。 「憎しみ」の気持ちが世界からなくなるとは思えませんが、ライラ先生のように「大人になっても人をにくんじゃだめ」だということを、子どもたちに言い続けなければ、と思います。
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まえがきに、著者のエリザベス・レアードは、1970年代頃にベイルートで暮らしていたとあります。物語の主人公で10歳の女の子アイーシャが走り抜けた荒れ果てた風景は、著者が見てきた様子だそうです。そんな町も戦争が起きる前は、『地中海に面し、レバノンは「中東のスイス」と呼ばれ、首都ベイ...
まえがきに、著者のエリザベス・レアードは、1970年代頃にベイルートで暮らしていたとあります。物語の主人公で10歳の女の子アイーシャが走り抜けた荒れ果てた風景は、著者が見てきた様子だそうです。そんな町も戦争が起きる前は、『地中海に面し、レバノンは「中東のスイス」と呼ばれ、首都ベイルートも「中東のパリ」と呼ばれるほど美しい町でした。』(訳者あとがきより)とあります。15年も続いた内戦も終わり、平和が戻ったようでしたが、イスラム軍が侵攻したり、港の大爆発と、災難もありますね。つい昨日も銃撃戦があったとか?本当の平和はまだなのでしょうか? 幼いアイーシャや、物語の中の賢く優しい大人達が願った平和が続いて欲しいと願います。 物語の中で描かれた、廃墟となった町の通りの風景と対照的にみずみずしいオレンジが平和を求める人達の心を表しているかのようです。 原著の出版されたイギリスでは、2007年にイギリスの学校で生徒たちの投票で選ばれる、ハル児童文学賞を受賞したそうです。 (訳者あとがきより)
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