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ふりむいた友だち きみとぼくの本
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 理論社 |
| 発売年月日 | 2012/09/01 |
| JAN | 9784652012246 |

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ふりむいた友だち
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商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
図書室にあったこの本を何げなく手に取った。1985年初版とある。たしかに小学生を描いたイラストは今風の服装には見えない。本棚に返そうとも考えたが、表紙の「佐野洋子 絵」に目が留まった。「100万回生きたねこ」の著者だ。服装が古いとは書いたが、独特のタッチの絵が気になりはじめた。と...
図書室にあったこの本を何げなく手に取った。1985年初版とある。たしかに小学生を描いたイラストは今風の服装には見えない。本棚に返そうとも考えたが、表紙の「佐野洋子 絵」に目が留まった。「100万回生きたねこ」の著者だ。服装が古いとは書いたが、独特のタッチの絵が気になりはじめた。ということで、読むことにした。 今の小学生は「班日誌」なんて書くのだろうか。それ何?って感じかな。そもそも教室の机を6~7人くらいの班に分けて、机も班でくっつけて授業を受けるってことをやっているのだろうか?まあ、そんな時代背景の物語だってこと。 でも今と違うところばかりが目につくわけでもない。今の小学生と共通だと思うところもある。友だちとの距離感。特にこの本では小学4年生が描かれるが、それは1つのポイントだ。だって小4といえば、幼~低学年までの協調性や仲間意識の発達段階から、他と異なる自我というものを急速に発達させていくように変化するから。友だち関係もガラっと変わったりして、周りの大人から見たら今まであんなに仲良かったのになんでそんなふうに…とかがある年ごろ。 一方で、この本の出版年の前後くらいからだったと思うけど、少年少女向けに“友情、努力、勝利”が席巻してきたと思われる中、強力なライバルの出現や必殺技の特訓とかの無理やりな“舞台設定”はこの本にはない。そりゃ、学校行事に向かって盛り上がろうとする展開はある。だけどこの本では、なにげない日常で起こる、等身大の小4の、自分自身での“気づき”とも呼べるような、自然な成長を大切に描いているように感じる。 それはラストで象徴的に表されている。 「ろうかを走らないで!」など、規範という共通ルールの存在を認識するのも小4の頃の特性だ。単なる仲間のなれ合いとか、逆に自分勝手なルールとかから、さらに上の社会性を自分たちで身につけようとする。主人公の女の子はクラスでそれが芽吹き始めているのを率直に感じる。 しかし他方でその子はこうも感じている-「それとも、まったく正反対になってしまうのかもしれない」と。 その女の子は何とそれを「自由」と表現している。大人から言わせたら“それは正確じゃないよ”と口をはさみたくなるだろう。でもここまで読み進めた読者はきっと、その女の子の背中を、そっと、優しく押したくなるに違いない。だって、その女の子が「自由」をそうやって求めようとする背景は、この物語でしっかり描かれているから。 私はここで、The Blue HeartsのTRAIN-TRAINという歌が頭に浮かんだ。 特に「土砂降りの痛みのなかを 傘もささず走って行く/嫌らしさも汚らしさも むき出しにして走って行く/聖者になんてなれないよ だけど生きているほうがいい/だから僕は歌うんだよ せいいっぱいデカい声で」の部分なんか、真島昌利さんはこの本を読んでいたのかな?と考えてしまうくらいにピッタリとはまっている。 結果とか点数とか先生の評価とかばかりを気にするようなクラスの雰囲気を何となく感じていて、それに一発パンチをくらわせて風穴を開けたいと考えている小4がいるとしたら、私はそれを実際にやるかやらないかは置いておくとしても、そう考える小学4年生は全面的に応援したい。そしてこの本はそういう小学生にとって必読書だ。何とかコンクールの推薦図書かどうかとか、何年に出版された本かとか、くだらないことは気にするな。
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