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喪の途上にて 大事故遺族の悲哀の研究 岩波現代文庫 社会269
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喪の途上にて 大事故遺族の悲哀の研究 岩波現代文庫 社会269

野田正彰(著者)

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喪の途上にて 大事故遺族の悲哀の研究 岩波現代文庫 社会269

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2014/04/18
JAN 9784006032692

喪の途上にて 大事故遺族の悲哀の研究

¥1,045

商品レビュー

4.1

7件のお客様レビュー

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2024/08/10

子を、親を、兄弟姉妹を…家族を突然に事故で失った人々の心の模様を描き出した必読の書。 ここで描かれるのは大事故遺族の話だが、家族を失うという点では、死そのものへの人の感じ方全般に通じるものがあると感じる。 ただし、事故の「被害者」という特殊な立場なので事故を起こした相手、関係者…...

子を、親を、兄弟姉妹を…家族を突然に事故で失った人々の心の模様を描き出した必読の書。 ここで描かれるのは大事故遺族の話だが、家族を失うという点では、死そのものへの人の感じ方全般に通じるものがあると感じる。 ただし、事故の「被害者」という特殊な立場なので事故を起こした相手、関係者…家族を奪った者への怒りなどの感情が伴うという部分がかなり強調されることにはなる。 失った相手と遺された者の関係の生前あり様に依ってその感情や事実と捉え方は一様ではない。また似たような関係であったからと言って一括りにできる訳でもないが、その様々な捉え方や事故後の行動を事実に沿って丁寧に描いているので胸を打つ。 自然災害やコロナ禍で失った者の心のケアにも通じるところがある。

Posted by ブクログ

2021/10/16

年月の経過とともに内面に深く沈む悲嘆を抱える人びとに、医師がどのように寄り添ってきたか。 感想はなかなか浮かばないが、何度か読み返したい本だと思う。

Posted by ブクログ

2017/10/24

人の心、魂というべきものを見据え、遺族への敬意を持って書かれている。さぞや著者には大変な心労があったと思う。もちろん、それを上回る、なんとか一日一日を生き抜いている遺族がいるわけだが。彼ら、彼女らの存在を感じられたのは、なんという貴重な経験だったことか。 ・PTSDという概念は...

人の心、魂というべきものを見据え、遺族への敬意を持って書かれている。さぞや著者には大変な心労があったと思う。もちろん、それを上回る、なんとか一日一日を生き抜いている遺族がいるわけだが。彼ら、彼女らの存在を感じられたのは、なんという貴重な経験だったことか。 ・PTSDという概念は、1978年、アメリカ精神医学会がベトナム戦争復員兵の社会不適応に対して保険を下ろさせるために作った、限定的な概念である。 ・今日の不幸の特徴は、効率を求めて慌ただしい動きをやめない日常の傍らに、ふと、その人だけの不幸が停滞していることにある。 ・私は、日本のように前年度の年収とか、保険会社の計算表に当てはめるといった機械的で、遺族をさらに惨めな思いにさせる方法ではなく、被害者と加害者と社会が、個人の人間性を中心に対話できるような賠償の在り方を望ましいものと思う。 ・覚醒時の豊かな悲しみが夢を準備すること、日中の思考以上に夜の夢は喪の作業をしていること、夢は感情表出に最もすぐれていること、とりわけ夢の作業は死者を忘れるためではなく、死者と共に生きていかれるようにすることにある。 ・死はいつも、遺された人にとっての裏切りに思える。 ・悲しみとは愛の別のことばに他ならない。 ・安定した付き合いだけに人間関係を縮小し、そこで精神的負荷を少ないよく馴れた仕事を行っていくことは、精神的エネルギーを回復する最も良い方法である。 ・遺族は「事故によって、私たちの人生は変わってしまった。だから加害者の生き方も変わって欲しい」と訴えている。 ・私たちが現に生きている人々の主観的世界に近づくためには、専門家であり続けながら、専門家である自分を否定する視点を持たねばならない。 ・尊厳死のような自分の死を永い人生の彼方に仮定して問う主題は、人生の意味や医療の社会的役割を問うことのなくなった時代と対応している。

Posted by ブクログ

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