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天下統一 信長と秀吉が成し遂げた「革命」 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2014/04/25 |
JAN | 9784121022653 |
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天下統一 信長と秀吉が成し遂げた「革命」
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商品レビュー
4.1
7件のお客様レビュー
天下統一の概念が全国統一ではないことを知ったのは大学時代。 だから教科書は天下統一じゃないんだなと納得した。 織豊政権を理解するためには必読の書籍かと思われる。
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帯には「戦国時代の常識をひっくり返す!」とあるが、そのうたい文句通り、普通一般に考えられている織豊政権のとらえ方が大きく覆される。しかし、著者の仮説は非常に説得的であるように思われた。たとえば、信玄上洛戦の目的や、足利義昭が京都を追われてからの二重政権構造、本能寺の変からの秀吉の...
帯には「戦国時代の常識をひっくり返す!」とあるが、そのうたい文句通り、普通一般に考えられている織豊政権のとらえ方が大きく覆される。しかし、著者の仮説は非常に説得的であるように思われた。たとえば、信玄上洛戦の目的や、足利義昭が京都を追われてからの二重政権構造、本能寺の変からの秀吉の政治的ポジション、そして小田原攻撃以後の奥羽平定戦争などなど、まさに目から鱗と言えよう。 「天下統一戦を通じて、秀吉は麾下の大名・領主に対して本領を収公し他所への知行替を強行して鉢植化し、民衆からは武装蜂起すなわち一揆の自由と居留の自由を刀狩令と土地緊縛策によって奪った。秀吉は天下統一によって、中世における領主と民衆の根本的な権利を剥奪したといえよう。(中略)東アジアでも傑出した「軍事大国化」こそ、「秀吉の平和」の正体だったといえる。」(266ページ) そして、そこに成立した「官僚制的封建国家」(主従制と官僚制のマッチング)は単純な西洋史観では説明できないとされ、清朝の八旗体制との類似点などが指摘されており、興味深い。
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我々は通常、室町幕府→戦国時代→信長の登場→秀吉・家康という分権から集権化を歴史の必然の流れとして見がちだが、実はまったくそんなことがなく、信長の天下統一構想という極めて”非常識な闘争”がなければ、その後の集権化などはまったくあり得なかった、ということを実にマニアックに紐解く、歴...
我々は通常、室町幕府→戦国時代→信長の登場→秀吉・家康という分権から集権化を歴史の必然の流れとして見がちだが、実はまったくそんなことがなく、信長の天下統一構想という極めて”非常識な闘争”がなければ、その後の集権化などはまったくあり得なかった、ということを実にマニアックに紐解く、歴史学者が書いた新書。おもろい。 この信長の非常識路線に対して、当時の常識人(足利義昭、本願寺、武田信玄、毛利輝元等)がどう考え対抗したか、特には義昭が中国地方に打ち立てて"鞆幕府"に注目して解説している点が興味深い。 また、豊臣秀吉の天下統一のかなり細かい過程と、検地、刀狩、城の棄却、鉢植え大名化等の教科書にも載るような政策の実態をあますところなく触れていて、信長、秀吉、家康の歴史をより実証的に知ってみたい人には本当にオススメの内容となっている。
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