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訓読みのはなし 漢字文化と日本語 角川ソフィア文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2014/04/25 |
JAN | 9784044081072 |
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訓読みのはなし
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商品レビュー
3.3
7件のお客様レビュー
円満字二郎著『漢字が日本語になるまで』を読んで、こちらも気になったので読んでみる。 『漢字が…』と被っている部分もあったが、こちらの本は「訓読み」に特化した内容で、学者らしく漢字文化圏(中国、朝鮮、ベトナム)との比較や、様々な訓読みの例が豊富なエビデンス(古代中国の文献から現代の...
円満字二郎著『漢字が日本語になるまで』を読んで、こちらも気になったので読んでみる。 『漢字が…』と被っている部分もあったが、こちらの本は「訓読み」に特化した内容で、学者らしく漢字文化圏(中国、朝鮮、ベトナム)との比較や、様々な訓読みの例が豊富なエビデンス(古代中国の文献から現代の芸能人、歌詞に至るまで)とともに示されている。 以下、面白かったところの一部。 中国語と日本語は本来系統が異なる別の言語で、訓読みについて(今では)日本人は何の疑問も感じないが、訓読みはアメリカ人が「山」を「mountain」と読むくらい特異なことである。 訓読みは朝鮮やベトナムにもかつてはあったが、廃れた。あるいは定着しなかった。 訓読みは和語に基づいているが音読みが訓読みを駆逐した例もある(「肉 しし」、「脳 なづき」など)。 日本ではたまごは「卵」「玉子」の表記があるが、中国では「玉」は宝石の意、「卵」は卵細胞や動物のたまごにのみ使い、たまごは「蛋」。(皮蛋の「蛋」) 蛋白はたまごの白身のこと。 「時計」の謎。「時」の訓読みは「とき」で「と」と読むのは部分訓であるし、「時を計る」の意味の漢語の熟語であれば目的語が後ろに来て「計時」となるはずである。一体この「時計 とけい」はどこから来たのか? 文選読みや世界の訓読みに近い現象なども「なるほど!」と思った。 通しで読んだ後は、スキマ時間に適当に開いたところを読んでも楽しいだろう。(到底すべてを覚えきれないので。) 「おわりに」より 「ことばは生きている」と比喩が語られるが、「ことばは人が生かしている」のであって主体は我々自身である。必要なことばを表記する文字を適切に選び変えていくことの責任は重い。(p254 )
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『方言漢字』からの派生読み。 中国から大陸を経由して「漢字」を学んだあと もともと話していた「やまとことば」も 漢字で活用できそうだなーって 考えた昔の人はえらかった! おかげで「当て字」も「ルビ」も使える ゆかいな言語ができました。 なんとなくだけど自分も かしこまって言い...
『方言漢字』からの派生読み。 中国から大陸を経由して「漢字」を学んだあと もともと話していた「やまとことば」も 漢字で活用できそうだなーって 考えた昔の人はえらかった! おかげで「当て字」も「ルビ」も使える ゆかいな言語ができました。 なんとなくだけど自分も かしこまって言いたい時は「音読み」で やわらかく言いたい時は「訓読み」で 自然と使い分けている気はします。 さらに軽くしたい時はカナを使うしね。 韓国語やベトナム語に 似たような使い方をしているものがあると 幅広く紹介してくれているのが楽しい。 ※実際は「光文社新書」を借りました
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数年前から中国語を勉強しています。覚悟をしていましたが、音の変化の無い軽声を入れて5種類ある発音は難しく、未だに一つの文章を間違いなく読むことができずに困っています。 こんな私ですが数年も勉強していて日本人の使う漢字と中国語で習う漢字の違いがあることを理解できます。発音が異なる...
数年前から中国語を勉強しています。覚悟をしていましたが、音の変化の無い軽声を入れて5種類ある発音は難しく、未だに一つの文章を間違いなく読むことができずに困っています。 こんな私ですが数年も勉強していて日本人の使う漢字と中国語で習う漢字の違いがあることを理解できます。発音が異なる以外に特徴的なのは、中国語の漢字の発音は基本的に1種類で、日本語のように、音読みや訓読みがありません。 訓読みとは日本人がつけた読み方のようですが、どのような歴史があるのだろうとずっと気になっていました。そのような私がこの本と出合うことができて嬉しかったです。 この本の著者は、中国語だけでなく韓国語にも堪能なようで、随所に中国語や韓国語での発音の解説があります。今の私には興味深く読むことができました。 以下は気になったポイントです。
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