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「写し」の力 創造と継承のマトリクス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 思文閣出版 |
発売年月日 | 2013/12/01 |
JAN | 9784784217113 |
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「写し」の力
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シンポジウムの記録だが、中弛むところは容赦なく飛ばした。 東大の「真贋のはざま」が、期待したほどにはあまり面白くなかったので、こちらも期待は半分くらい。そしてやはり面白いのはイントロ部分で、段々と、論が写しになってるよ、という退屈さになっていく。 ん?やっぱり写しはつまらないの...
シンポジウムの記録だが、中弛むところは容赦なく飛ばした。 東大の「真贋のはざま」が、期待したほどにはあまり面白くなかったので、こちらも期待は半分くらい。そしてやはり面白いのはイントロ部分で、段々と、論が写しになってるよ、という退屈さになっていく。 ん?やっぱり写しはつまらないのか? 「うつし」はもっと面白い筈なのだ。 「うつ」「する」んだから、もっとそこを飛躍させた論が読みたいのだけども、実証主義の人文学の退屈さ。証拠集めに終始する。 自論の正しさを構築していくのに証拠集めは大事だが、それは結局、突っ込まれないための言い訳構築でもあったりする。そこがつまらなくする。 学問とは、証拠集めなのか?突っ込まれなさ、なのか? もっと面白い飛躍が出来ないのだろうか。 それは学問ではない?科学的でない? そんなもん、ここ数世紀の方法論でしかない。ガリレオ・ガリレイ以降の方法論でしかない。 演繹法では、最初の前提にその後の結論の全てが含まれてしまう。それを、超えられない。 帰納法では、一般化しかできない。観察を超えない。そうではない方法論が必要になってると思う。例えば、そう、アナロジーだ。バーバラ・スタフォードの言ってたことの意味が少しずつ実感になってきている。いや、誤読してるかもしれないが、それでも僕が人文学の縮こまりへの風穴を妄想するのに助けになってる。 長く、アート系の文脈で考えてきた僕はそういう論理的であること、反論を恐れること、といった真面目さをむしろ不真面目と感じる。 芸術と工学の合致すべきは、こういう人文学にあるのだろう。 アートフルサイエンスか。そうか、またもやスタフォードだ。誤読してるかもしれんが。 「うつし」についても、もっとアナロジーすべきだ。
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