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サンカの民と被差別の世界 隠された日本 中国・関東 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2014/04/11 |
JAN | 9784480431714 |
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サンカの民と被差別の世界
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商品レビュー
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5件のお客様レビュー
江戸時代にも戸籍に類するものがあったけれど、人別長にも載らなかった人達を探っての五木寛之さんの旅。 学術書ではないので読みやすい。 一芸に秀でる事は良い意味で語られるけれど、秀でなければ生きられなかった人達には生きる術でしかなかったんだろうと、感慨深い。
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五木寛之 「サンカの民と被差別の世界」 海の漂白民として「家船」 山の漂白民として「サンカ」 賎民の王として「浅草弾左衛門」 旅暮らしの香具師として「フーテンの寅さん」 を取り上げ、社会に定住せず、流動する民を取り上げ、被差別の現実と生き様を論じている 原題「日本人のこころ...
五木寛之 「サンカの民と被差別の世界」 海の漂白民として「家船」 山の漂白民として「サンカ」 賎民の王として「浅草弾左衛門」 旅暮らしの香具師として「フーテンの寅さん」 を取り上げ、社会に定住せず、流動する民を取り上げ、被差別の現実と生き様を論じている 原題「日本人のこころ」から考えると、本の主題は サンカなどの被差別世界の不条理ではなく、漂白民の生き方や海への郷愁に 日本人の心を見出している点にあると思う サンカなど被差別世界の現実については、沖浦和光 氏の賎民史観を全面的に採り入れている 特に印象に残ったのは 浅草弾左衛門。江戸時代の関東八州(現在の関東地方全域)で賎民を束ねたリーダーとのこと。他の本を探してみようと思う 名言「流動する民が存在してこそ、社会は成り立つ。自分たちと異質なものが入ってこないと、活性化もしない」 サンカの起源 沖浦説 天災や飢饉により流浪した人々が川魚漁や竹細工で生計を立て、漂白民の小集団が生まれた 遊女 沖浦説 遊女はもともとは神に仕える女性であり、呪術的なシャーマニズムからきている〜ケガレ観念は畏敬と卑賎視の両義性を持つ
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著者が戦後の引揚者であったことはよく知られていいると思うが、朝鮮でどのようなことがあったのかはあまり語られていなかったと記憶している。本書ではその頃、そして引揚後の九州での生活が少し語られている。差別をされていたのだという。その心持ちをアルベール・カミュの「異邦人」の心境になぞら...
著者が戦後の引揚者であったことはよく知られていいると思うが、朝鮮でどのようなことがあったのかはあまり語られていなかったと記憶している。本書ではその頃、そして引揚後の九州での生活が少し語られている。差別をされていたのだという。その心持ちをアルベール・カミュの「異邦人」の心境になぞられているのは深いなあと感じた。 差別の原点は自らと異なるものを排除したい気持ちにほかならないけれど、その反意が寛容であるという主張には説得力がある。
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