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てんやわんや ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2014/04/11 |
JAN | 9784480431554 |
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てんやわんや
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商品レビュー
3.6
12件のお客様レビュー
てんやわんやになることを期待して読んだが終ぞ盛り上がらず。ただ、序盤の周旋直後の描写にはとても興味をそそられました。執筆当時に読んだ読者は伊予での衣食に困らない、仕事も片手間の家庭教師のみで羨ましく読んだのかとも想像しました。 優柔不断な主人公が雇い主の社長とその秘書に半ば自己の...
てんやわんやになることを期待して読んだが終ぞ盛り上がらず。ただ、序盤の周旋直後の描写にはとても興味をそそられました。執筆当時に読んだ読者は伊予での衣食に困らない、仕事も片手間の家庭教師のみで羨ましく読んだのかとも想像しました。 優柔不断な主人公が雇い主の社長とその秘書に半ば自己の妄想のように飼い殺し状態、そして片思いの娘との半年に及ぶ実らぬ片思い。こんな主人公に間を置いて執拗に言い寄る秘書の思いも分からず。「コーヒーと恋愛」はよかったがこちらは残念。
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0153 2019/10/19読了 流れ流されまくる男のてんやわんやな話。 話自体はのどかだが、戦後日本の大変だった様子が要所要所で入ってくる。都会と田舎の違いにはびっくり。 社長や花兵がもっと引っ掻き回してくるかと思ったらそうでもなかったなあ。 求心運動の面々が好き。
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主体性というものを持たず 「先生」のいいなりに利用されてきた男が 戦争の時代を経て、侮辱されていると気づき 呪縛を脱していく話 自我の目覚めというよりも、絶望からくるニヒリズムなんだが 1950年代の日本では、これが大変に売れて映画化もされた 話の舞台となった宇和島市では 作品に...
主体性というものを持たず 「先生」のいいなりに利用されてきた男が 戦争の時代を経て、侮辱されていると気づき 呪縛を脱していく話 自我の目覚めというよりも、絶望からくるニヒリズムなんだが 1950年代の日本では、これが大変に売れて映画化もされた 話の舞台となった宇和島市では 作品にちなんだ饅頭が、今も土産物として売られている 「先生」の推薦で、軍の情報局に勤務していた主人公は 戦犯として逮捕されることを恐れ やはり「先生」の勧めで 惚れた女に心を残しつつも 東京から愛媛県の南予地方へと逃れるのだった 長閑な田舎ぐらしのなかで東京者は珍しがられ いろいろといい思いをさせてもらううちに 「先生」への反感も育てていく主人公は やがて四国に根を張ろうと考え始め 地元民の提唱する四国独立運動にも、積極的に参加していくことになる しかし新たな恋に破れ 新税制のために、居候先の家は傾き さらには終戦翌年発生した南海地震の大混乱に巻き込まれて 結局は東京への帰還を余儀なくされるわけだ 今風にいえば 戦後文学であると同時に、震災後文学ということにもなるだろう 話の舞台は、大江健三郎の生家に近いので 「森」のサーガと比較してみるのも面白いと思う
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