もういちど生まれる 幻冬舎文庫

朝井リョウ(著者)

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎
• 発売年月日: 2014/04/10
• JAN: 9784344421714

商品レビュー

2024/09/11

結局のところ、何が言いたいのか、どういう風にもう一度生まれるのかが分からず、自分には少し難しかった。

2024/09/05

大学生である自分にとって、リアルに想像ができる場面が多くあった。
印象に残ったのは、西加奈子さんによる解説である。「朝井リョウさんという作家の資質を、私がもっとも表していると思う言葉がある。『甘やかされてきた』という表現だ。評価されていた事実を、それは自分の作品ではなく『若さ』だと、『甘やかされてきた』のだと書くことで、彼は自分を追いつめる。絶対に逃げない。自分がそのとき書ける『すべて』を書こうとする。作品の中で、様々に出会ういわゆる『黒い』感情は、著者のこの『すべてを書こう』とする決意の表れだと、私は思う。」

2024/07/27

オーディブルにて。

◎ひーちゃんは線香花火
彼氏がいるのに別の男子からキスされて好意を寄せられてる…と思いきや。

◎燃えるスカートのあの子
ーーー俺もれおもまだ何者にもなれなくて、でも何者かになりたくて、ビジュアルをビジュアルと言ってみたりするんだ。
「何者」のオマージュかのようなフレーズが所々あったけど、何者より先に出版されてたのか。

◎僕は魔法が使えない
美大生の主人公。本当に向き合いたい物を描くといいと言われるが、彼が本当に向き合いたいものとは。

◎もういちど生まれる
ーーーどうして私は妹なんだろう。椿はきっと、母のお腹の中に転がっていたものを全て持って外に出て行ってしまった。

◎被りたかったものの全て
才能がある者を軽んじて、自分の努力の方を過大評価する主人公。

共通する登場人物がちらほら出てくるけど、多すぎて掴みきれないところもある。
でも全ての物語を読むことで全体を理解できる。