患者の力 患者学で見つけた医療の新しい姿

加藤眞三【著】

• 販売会社／発売会社: 春秋社
• 発売年月日: 2014/03/24
• JAN: 9784393713983

商品レビュー

2014/11/03

著者の研究テーマは情報提供とスピリチュアルケア。病気になったことで「物語」が破たんした人をどのように支え、その人たちがどのように新たな物語を紡いでいけるかということ。

・自立とは多くの人に依存すること。多くの人に依存できるとき人は自立できている。依存する相手が減るときは人は従属している。従属とは依存できないことだ。助けてくださいと言えた時、あなたは自立できている。
安冨歩『生きる技法』からの引用、p168

・アルコホリクスアノニムス（AA）
ラインホールド・ニーパの祈り「神様、私にお与えください。自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを！変えられるものは変えていく勇気を、そして、その二つを見極める賢さを」
AAの１２ステップ
①私たちはアルコールに対して無力であり思い通りに生きていけなくなったことを認める
②自分を超えた大きな力が私たちを健康な心に戻してくれると信じる
③私たちの意志と生き方を自分なりに理解した神の配慮に委ねる決心をする
④恐れずに徹底して自分自身の棚卸をする
⑤神に対し、自分に対し、そしてもう一人の人に対し、自分の過ちの本質をありのままに認める
⑥こうした性格上の欠点全部を神に取り戻してもらう準備がすべて整った
⑦わたしたちの短所を取り除いてくださいと謙虚に神に求めた
⑧わたしたちがが傷つけたすべての人たちについて埋め合わせをする気分になった
⑨その人たちや他の人たちを気づけない限り、すすんで埋め合わせをする
⑩自分自身の棚卸を続け間違ったときは直ちにそれを認めた
⑪祈りと瞑想を通して、自分なりに理解した神との意識的触れ合いを深め、神の意志を知ることと、それを実践する力だけを求めた
⑫アルコーホリック全員にことのことを伝える