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古典講読 徒然草 セミナーブックス・セレクション
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2014/02/28 |
JAN | 9784000287036 |
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古典講読 徒然草
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1988年に岩波市民セミナーで3回にわたっておこなわれた著者の講義「徒然草講読」にもとづいた本で、『徒然草』の世界をわかりやすいことばで解き明かしています。 「第一講」では、鬼女の噂をめぐる第五十段の内容を解説しながら、兼好が生きた当時の京のありようをえがいています。 「第二...
1988年に岩波市民セミナーで3回にわたっておこなわれた著者の講義「徒然草講読」にもとづいた本で、『徒然草』の世界をわかりやすいことばで解き明かしています。 「第一講」では、鬼女の噂をめぐる第五十段の内容を解説しながら、兼好が生きた当時の京のありようをえがいています。 「第二講」は兼好の来歴についての研究成果の紹介がなされており、とくに林瑞栄による「倉栖兼雄・卜部兼雄同一人物説」の批判と検討に、多くのページが割かれています。近年では、大野芳の『吉田兼好とは誰だったのか―徒然草の謎』(2013年、幻冬舎新書)や小川剛生の『兼好法師――徒然草に記されなかった真実』(2017年、中公新書)といった著作で、兼好の出自や経歴にかんする通説の見なおしがおこなわれているようなので、本書の議論が現在でも妥当するものなのかどうかわからないのですが、林の説に対する批判として興味深く読みました。 「第三講」は、兼好の人間観察の鋭さを示す諸段についての解説です。さまざまな内容がとりあげられていますが、いずれも稀代のユマニストとしての兼好の思想をわかりやすく解説しており、おもしろく読みました。
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