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地獄のアリス(6) 愛蔵版
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2014/03/19 |
JAN | 9784087827699 |
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地獄のアリス(6)
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商品レビュー
3.6
5件のお客様レビュー
アリスをめぐるアラモの戦いを描いた最終第六巻。 シュウの狂気は暴走しついに一線を越える。どこか薄っぺらい理想を語るケンジは絶望的な現実に何を思う? そして戦い抜いたシュウを迎えるアリスは? 人の間で生きる苦しみ(狂気)と、一方でその意義を問いたかった作品だと思うが、シュウ自身も...
アリスをめぐるアラモの戦いを描いた最終第六巻。 シュウの狂気は暴走しついに一線を越える。どこか薄っぺらい理想を語るケンジは絶望的な現実に何を思う? そして戦い抜いたシュウを迎えるアリスは? 人の間で生きる苦しみ(狂気)と、一方でその意義を問いたかった作品だと思うが、シュウ自身も自覚していたように、この終わり方ではなく、違う形の結末はなかったのだろうか。本巻の形もまた、物語の流れに沿った一つの救済の形であるとは思うのだが。あと、DBの巻数ずれてるよね。。。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
鼻水が出た。 ネタバレ全開、いつのまにか最終巻が出ていたのだと吃驚する。 中二病が抜け切っていない餓鬼んちょシュウが本当に殺人者になり戦争を開始し、自分は狂っていないと頑なに信じ込むケンジはとうとう黙っていられなくなって戦争を仕掛け、シュウに返り討ちにされる。 照準スコープを通して、エリカのくちびるを読み取って、 「はは……ちょっとまってよ、シュウ。かおはうたないでくれる、いちおうおんななんだからあたし」 と、わざわざ、口に出して、それから、心臓部を撃ってあげたのは、わずかばかりのやさしさなのか。 ケンジと対峙し、アリスのふりをしてケンジの腹元に飛び込みナイフで突き刺すシュウと、次あったときおまえのこと抱きしめてやると言ったろと叫んでシュウを抱きしめてやるケンジ。 何度も、何度も何度でも、ケンジにナイフを突き立てるシュウ。 フザけんな、フザけんな、フザけんな、フザけんな、それだけ叫びながらずっとずっと刺し続け、ようやくはっとしてケンジを殺したことに気づき、そうして、幻覚なのか、それとも最後のちからを振り絞ってなのか、ケンジのくちから、 「シュウ、やればできるじゃないか」 とことばが漏れる。 アリスは突っ立ってシュウをみおろして、シュウ本人はケンジを刺し殺すまでに大なり小なり撃たれたりなんだりしていたために血がこぼれてとまらなくて、 僕はもう終わりなんだ死ぬんだ、 僕はもう自分がなにしてるのかわかんないよ、なんで僕がこんな目にあわなきゃいけないのしななきゃいけないの、 と血をぼたぼた垂らしながらごぱごぱ垂れ流しながら叫び続ける。 アリスの存在意義は、だれかが自分を必要としてくれること。 シュウもだれかに必要とされる責任もなく、だれかを助ける義務もなく、シュウがいてアリスがいるという事実だけがしあわせなのだと。 所謂、EOEね。エヴァの旧劇場版ね。 アリスのそういった想いや存在意義を認めてしまえばひとは堕落して死ぬしかなくなる。現実を認めず終わる。戻れなくなる。 それを理解してもなお、初めからやり直す、考え直すから、それまでそばにいてくれる?とアリスに告げるシュウ。 イライザがアラモにたどり着くも時すでに遅し、ケンジふくめたくさんの死屍累々。 アラモで待ってるって言ったくせにフザけんな、と叫ぶイライザ。 そうしてラストエピソードは、二十三歳になったイライザは少しだけおとなびて、水路を探し、生き続ける。 マキルダは吐血しながら日誌を書き続けていて、カラダにガタが来たようす。 それで弱っているのか、アリスの体内に本当に汚染されていない水源地のデータがあったんじゃないか、もしや自分たちは神様の最後のチャンスを不意にしたんじゃないかと漏らす。 そんなマキルダにたいしてイライザは叫ぶ。 「もしその噂が本当だったとしてどうだっていうのよ。今更そんな事言ったって何の意味も無いわ。姉さんは弱気になって現実から逃げてるのよ。そんな人間ほど罠に陥りやすい。ガルマやケンジみたいにね。アリスは罠よ。追いつめられたり迷ったりする人間はすぐそれにひっかかる。私は違うわ。そんなのに惑わされないから。自分の力で努力して何が何でも水源地を捜し出してみせる。私は絶対に諦めないし後悔もしない。未来は自分の手で勝ち取る物よ」 178Pにて、マキルダに啖呵を切るイライザはとてもかっこういい。 そうして砂漠が吹雪く中、砂漠には小鬼がいるんだと仲間から聞く。ドラゴンボールの十九巻を置いておけばキャラバンは襲われないのだと。 結局人間になることを諦めて周りを脅かしながら生きるシュウを哀れだとののしり、少しだけ壊れて、違って、残って、そんな世界に自分たちは生き、それを変えなければならないのだとうそぶく。 ラストはただループのような、ミルクのみ人形でしかなかったアリスをたいして暴言を吐くシュウがうつっておわる。黒王号をきこきこいわせながら、どいつもこいつもばかがと叫ぶ。 なんともやるせなくて、でもそんなくそやくたいもない世界にしか生きる人間もいるのだ、と。
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「世界一の殺人鬼になる」と宣うシュウと実現不可能な夢を語って仲間を戦死させるケンジ。 どちらがより狂っているんだろう? 生きるために今やれる事をやる。そんなイライザが一番現実的でまともかな? 彼らのこの世界は地獄だ。 リアリストも夢想家も殺人鬼も無様に足掻き続ける。 そこには混...
「世界一の殺人鬼になる」と宣うシュウと実現不可能な夢を語って仲間を戦死させるケンジ。 どちらがより狂っているんだろう? 生きるために今やれる事をやる。そんなイライザが一番現実的でまともかな? 彼らのこの世界は地獄だ。 リアリストも夢想家も殺人鬼も無様に足掻き続ける。 そこには混沌を生む活力がある。 混沌を受け入れる寛容がある。 劣悪な環境でも狂っていても生きようとすることに救いがある。 どう終わるのか不安だったけど、予想外に良いラストでした。
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