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告白(2) 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2014/03/20 |
JAN | 9784122059290 |
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商品レビュー
4.4
5件のお客様レビュー
本書はルソーの『告白』やゲーテの『詩と真実』と並んで告白文学の傑作とされることが多いが、かけがえのないものとしての自我の探求や、ビルドゥングロマンスといわれる人格の形成・発展を主題とした近代の告白文学と決定的に異なるのは、本書が神の賛美として書かれたということだ。訳者の山田氏が指...
本書はルソーの『告白』やゲーテの『詩と真実』と並んで告白文学の傑作とされることが多いが、かけがえのないものとしての自我の探求や、ビルドゥングロマンスといわれる人格の形成・発展を主題とした近代の告白文学と決定的に異なるのは、本書が神の賛美として書かれたということだ。訳者の山田氏が指摘するように、「およそ人間というものがそれだけでは何とみじめな者であるか、それにもかかわらず、この一人の人間をもお見捨てにならない神のいかに偉大であるかを知るため」の書なのである。罪を告白する者は、その告白の中で告白せしめる神の恵みを感じ、それに感謝し、讃美する。そして忘れるべきでないのは、アウグスティヌスが本書を「自己のために」書いたのではなく、「人々のために」書いたということだ。「自身の神への讃美であるとともに、読む人々をして、神への讃美にいざなう」ことを意図した書なのである。そこに共感できなければ、本書は退屈な説教小説に過ぎないものとなってしまうだろう。 マニ教を克服し回心に至る過程を綴った自伝的色彩の強い前半の白眉は、結婚のために離別した最初の女性に対するアウグスティヌスの苦悩とそれが回心への決定的契機となったくだりである。「彼女にすっかり結びついていた私の心は引き裂かれ、傷つけられ、だらだらと血を流しました。」「彼女は・・・、今後はほかの男を知るまいと誓い、私のかたわらに、彼女から生まれた私の息子を残して、アフリカへ帰ってゆきました。」これ以外にこの女性に言及する箇所はほとんどないが、アウグスティヌスが若い頃放蕩の限りを尽くしたという通説に抗して、この数行の中に、あるいはその沈黙のうちに、彼の悲嘆と女性に対する愛と貞節を読み取った山田氏の炯眼はさすがと言う他ない。中世哲学の泰斗にして詩人の横顔も持つ山田氏ならではと言えようか。
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途中ちょっと疲れて読むのをお休みしてたけど、しばらくぶりに手に取ったら、また向き合って読めた。 そういうことって、ありますよね。 回心、母との死別、記憶についての考察が語られる2巻。 すごく良かった。 ちゃんとした読書日記は3巻で。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
発狂寸前という感じの状態からの劇的な回心、そして母モニカの死を語って、哲学的な思索に入っていく。 神議論のようなものもあれば、自己とは、記憶とは、幸せ・真理を求めるはずの人間が惑うのはなぜなのか…といったことを信仰の光に照らして探っていく。長年さまよったはてに神にすべてを委ねることができたアウグスティヌスの思索は読者にも安らぎを感じさせるもので、ひたむきで誠実、自分の夢精まで包み隠さず告白している。わかりにくいところもあったけど…。 「まだごくわずかな光が、人々のうちにはのこっている。歩め、歩め、暗闇に追いつかれないように。」
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