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変種第二号 ディック短篇傑作選 ハヤカワ文庫SF
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2014/03/22 |
JAN | 9784150119508 |
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変種第二号
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変種第二号
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米ソ間の大戦により地球全土が荒廃し,生き残った僅かな人々が生存を掛け遺憾なく能力を発揮する世界.人間そっくりなアンドロイド(ロボットではない!)や人工生命により操作されるドローンの登場など,戦時下では勝利が絶対的正義になってしまう(平和への道筋をつけるという能力発揮は絶対にあり得...
米ソ間の大戦により地球全土が荒廃し,生き残った僅かな人々が生存を掛け遺憾なく能力を発揮する世界.人間そっくりなアンドロイド(ロボットではない!)や人工生命により操作されるドローンの登場など,戦時下では勝利が絶対的正義になってしまう(平和への道筋をつけるという能力発揮は絶対にあり得ない…),皮肉にも感じられる筆致だが,ディック本人は恐らく本気でこの世界観を提示しているのだろう.常にディックの人間に対する価値観は虚無で,楽観的な生き方が理解できないスタンスだったのだろう.実際,50年前にディックが予想した未来と寸分と違わぬ現在が繰り広げられ,ぐうの音も出ない.自分の存在意義とは一体何なのか,と常に沈む読了感に苛まれる.
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いやいや、表題作「変種第二号」が傑作過ぎ。久々にやられましたわ。これだからディック読みはやめられないのよ。 「戦争」をテーマとした作品をまとめた、日本オリジナル短編集。戦争テーマと言ってもかなり広義に捉えられていて、収録作はそれなりにバリエーションがあって読み応えがあります。(...
いやいや、表題作「変種第二号」が傑作過ぎ。久々にやられましたわ。これだからディック読みはやめられないのよ。 「戦争」をテーマとした作品をまとめた、日本オリジナル短編集。戦争テーマと言ってもかなり広義に捉えられていて、収録作はそれなりにバリエーションがあって読み応えがあります。(ただし、本邦初訳らしい「戦利船」だけは取扱注意!ディックにしては珍しい、超絶バカSFです(笑)) 数多くの短編を書き残したディック作品の中でも屈指の傑作と言っても良い「変種第二号」は、ディックが永遠のテーマとしていた「人間と人間じゃないものの境界は何か?」という問題意識をストレートに表現しつつ、サスペンスフルな一級のエンターテインメント作品としても仕上がっています。他にも、主人公が最後に迫られた選択の残酷さが戦争の無意味さに直結する「たそがれの朝食」、人間の愚かさを端的に描き出してあまりある「ゴールデン・マン」など、グッとくる佳作が目白押し。ディック初心者にもオススメだと思います。
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本を読んだ時の印象はその時の自分の置かれている状況や精神状態で変わるから面白い。 組織に所属していて人間関係に悩んでいれば、信じられる人は誰なのか?といったことが常に気に掛かっているかと思えば、自然の中で働いていたり遊んだリしているときはその迫力に圧倒されて人間関係の悩みなんかは...
本を読んだ時の印象はその時の自分の置かれている状況や精神状態で変わるから面白い。 組織に所属していて人間関係に悩んでいれば、信じられる人は誰なのか?といったことが常に気に掛かっているかと思えば、自然の中で働いていたり遊んだリしているときはその迫力に圧倒されて人間関係の悩みなんかは小さなものに思えてしまう。 今は自然の中で働いているから、自然の迫力に圧倒されていてフィクションが作りもの染みて見えて魅力半減となるタイミングだ。そんな時にディックを読んでしまったから、かなり偏った感想にもなる。さすがのディックの問題提起も心に響きにくかったけれど、これは本の感想というより自己診断テストの結果だな。これもある意味ディック的か。 また別の機会に読み返してみよう。
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