1,800円以上の注文で送料無料

フェルメールになれなかった男 20世紀最大の贋作事件 ちくま文庫
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫

フェルメールになれなかった男 20世紀最大の贋作事件 ちくま文庫

フランクウイン【著】, 小林頼子, 池田みゆき【訳】

追加する に追加する

フェルメールになれなかった男 20世紀最大の贋作事件 ちくま文庫

定価 ¥1,100

1,045 定価より55円(5%)おトク

獲得ポイント9P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2014/03/12
JAN 9784480431424

フェルメールになれなかった男

¥1,045

商品レビュー

3.8

10件のお客様レビュー

レビューを投稿

2020/09/18

元の作者の技法をほぼ完ぺきにコピーした人間によって描かれたのはそれはもう本物なのではと思う 偽物だとしても本物と判定され価値がついてしまう美術品市場の奇妙さには驚かされる。 いろいろと考えさせられる

Posted by ブクログ

2018/11/18

フェルメールの贋作を作っていたオランダの画家ハン・ファン・メーヘレンを追ったノンフィクション。 飾り窓の女性たちに次いで人類史上二番目に古い職業であると言われる贋作。才能あふれる若き画家だったハンがなぜ贋作に手を染めたのか、小説仕立ての進行で解き明かしてゆく。脚色が過ぎる部分もな...

フェルメールの贋作を作っていたオランダの画家ハン・ファン・メーヘレンを追ったノンフィクション。 飾り窓の女性たちに次いで人類史上二番目に古い職業であると言われる贋作。才能あふれる若き画家だったハンがなぜ贋作に手を染めたのか、小説仕立ての進行で解き明かしてゆく。脚色が過ぎる部分もなきにしもあらずだが、その筆力に読む手が止まらない。まんまと騙された鑑定家たち。真作と信じて購入した絵が、実は贋作だと判明してもそれを信じない人たち。ハン自身の生涯を描くのと同時に、絵画に翻弄され続ける人々を描くことで、ストーリに幅が生まれ、その結果、ハンやその周囲の人々を嘲笑する気も非難する気も起きてこないから不思議だ。 それにしても、フェルメール。ワタシは美術に明るくないので知らなかったが、彼の現存作品は32点〜36点と言われているのだとか。つまり、人によって真作か贋作かの評価が分かれている作品が4点もあるということ…。

Posted by ブクログ

2017/04/02

アイルランド出身のジャーナリストによる、 20世紀オランダの画家、通称ハンこと ヘンリクス・アントニウス・ファン・メーヘレンの評伝。 主に、画家として批評家や世間に正統に評価されないことへの 鬱憤から贋作に手を染め、 結果としてナチスのゲーリング元帥までをも騙した男の一生を ノ...

アイルランド出身のジャーナリストによる、 20世紀オランダの画家、通称ハンこと ヘンリクス・アントニウス・ファン・メーヘレンの評伝。 主に、画家として批評家や世間に正統に評価されないことへの 鬱憤から贋作に手を染め、 結果としてナチスのゲーリング元帥までをも騙した男の一生を ノンフィクション小説仕立てにした本。 結果としてハンは多額の金を手に入れ、 妻や愛人と優雅な暮らしを送ったが、目的はあくまで 自身の力量を認めようとしなかった美術評論家を騙し、 恥をかかせることだったらしい。 埋もれていたフェルメールの幻の作品が見つかったと称して パスティーシュ、もしくはパクリであるところの自作を 代理人を介して画商に売りつけるに当たって、 絵が古い時代のものに見えるよう、 様々な工夫を凝らしたというが、そんな努力をするより 地道にオリジナル作品を制作すればよかったのに……と 読んでいて感じたが、 ともかくもファン・メーヘレンは本懐を遂げ、 詐欺罪で禁固刑に処される前に衰弱死してしまい、 後には「この絵はフェルメールの真作か否か」という 容易に解けないいくつもの謎だけが残った――という話。 ファン・メーヘレンの「いかにフェルメールらしい絵に仕立てるか」 という飽くなき探究は、 ボルヘス「ドン・キホーテの著者、ピエール・メナール」作中の セルバンテスに成り切って『ドン・キホーテ』を作出する行為に 類似するとの指摘(p.231)があって、 なるほど、これは絵画におけるメタフィクションなのか? とも思った。 だから、最初から「これはパクリです、パロディです」と言って 発表すればよかったわけだ。 贋物でも、その絵に美しさを感じる人がいれば 相応の対価を払って手に入れようとするだろう。 それは別に悪いことではない。 だが、ファン・メーヘレンの目的は偽りによって 高慢な批評家を罠に掛けることだったのだから……やはり、 罪は重いと言えるだろう。 他者に評価されなければ制作を続ける甲斐もなかろうし、 生活を成り立たせるのも困難だろうけれども、 ルサンチマンに取り憑かれた時点で 芸術家としては「終わって」しまっていたのではないか、 という気がする。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品