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だれがアケル!?恐怖のトビラ
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だれがアケル!?恐怖のトビラ

日本児童文芸家協会【編】

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だれがアケル!?恐怖のトビラ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 PHP研究所
発売年月日 2014/03/10
JAN 9784569783888

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2021/02/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

一度読んだら忘れられないほどこわい話を9つ教えて差し上げます。幽霊のこわい話、人の心が生み出したこわい話など、この世にはこわい話が山ほどあります。この中に、あなたのお気に召す話がありますように。 *** 児童書ホラー新シリーズ。だれがアケル!?トビラシリーズ。こちらは全4巻からなる。純粋な怪談話と、人の欲望や感情に絡んだ怖い話で構成されていた。多くは人の心の内にある闇の部分が招き寄せた怖い話だった。 怖いと感じたのは「向こうの子」「おそろし山」。 「向こうの子」はオカルト的な要素はあるのだが、どちらかといえば主人公を取り巻く環境に恐怖を覚えた。自分の太っている体形を気にする郁美は鬱々とした日々を過ごしていた。自分の体形を笑われては、そのストレスから解放されるために食事をし、そして太ってしまうという悪循環に陥っており、自分の家族ですら味方とは言えなかった。いつも付き纏う劣等感からか、自分に自信が持てず、傷つきやすくて、うじうじしてクラスにもなじめない。そんな自分を「面倒くさい子」だと考えていた。 しかし、ある日自分を変えるため食事制限をするなどして、ダイエットをすることに。徐々に痩せてきて自信が持てるようになった郁美はその後もダイエットを続けていくが……。 読んだ後も、読み終わった後もひたすらに主人公を取り巻く人物たちに胸糞悪い思いがつのった。自分の両親ですら娘が自分の体型や性格で悩んでいるのに、「最近お相撲さんみたいな体型になった」だの、「傷つきやすくて面倒くさい子」だの言うのはどういうことなのだ。そりゃストレスで過食にもなるだろう。母親も父親も正直言ってクソ野郎だ。 郁美は食事制限をしたり運動をしたりして徐々に痩せていき、うまくいくことが多くなってきたのだが、何かうまくいかないことが起こった時に昔の事を思い出す様子で、「痩せてもっと可愛くならないといけないのだ。そうしないと好きになってもらえない」という強迫観念にかられていた。その後、痩せすぎという所まで来た時にやっとお化けのようなものが出てくるのだが、それ以上に周りの人間が最低で怖すぎて、全然怖がれなかった。両親や友人に愛されていないと感じ、痩せれば愛されるという認識をしてしまった郁美が不憫すぎる……。 「おそろし山」は昔の伝承を馬鹿にした男子二人が恐ろしい目に合う話。林間学校で、ある山に出かけた俊と浩太。そこで山鳥の描かれた看板を見つける。その看板には「決められた日以外は山に入ってはならない、山の動物に触れてはならない」という警告が書かれていた。その警告を馬鹿にしたように大声で読んでいると、担任の先生から「山をおそれないと、山の神の怒りに触れるのだ」と注意を受ける。しかし、担任ですら舐めてかかっている2人は全くそのことを信じない。 自由時間の前に受けた「山に入ってはいけない」という学校からの注意事項すら無視した2人は山奥に続く一本道を分け入っていき、その奥で恐ろしい目にあってしまった。 どのクラスにでもいそうな2人。謎の万能感に満ち溢れ、ふざけ倒し、大人を馬鹿にしているこの2人にまずげんなりした。この2人が今訪れている山に住まう山神の遣いであるとされる美しい山鳥の姿を見つけた時、この鳥を手に入れたいという欲望にかられる。尋常じゃない執着具合に、もうすでに何かに憑りつかれている様子だ。 その後もその山鳥や山鳥に由来する品で欲望のままに醜い争いを繰り返す2人。山鳥に誘われるまま歩を進め、気が付くと祠の前に出る。そこで、見えない大蛇のような何かに巻き付かれ、あわや丸のみにされる!という住んでのところで助かった2人。胸をなでおろすが、最後の文を見ると、この山にいる間は安心できそうにない。怖いというより、悪いことをした人間を懲らしめる話。まるで、昔話を読んでいるようだった。怖い目にあった2人には悪いのだが、明らかに目に余る行動ばかりをとる彼らが山神によって懲らしめられたのはすっきりした気分になってしまった。 幽霊由来の怖い話が少なかったのは残念だが、これはこれで面白い。児童書は回りくどい描写がないので、ストレートに人間の悪意や欲望が伝わってきて少し胸焼けがした。次巻は幽霊話が多くあると嬉しいなぁ。

Posted by ブクログ

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