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新しい江戸時代が見えてくる 「平和」と「文明化」の二六五年
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 吉川弘文館 |
| 発売年月日 | 2014/03/01 |
| JAN | 9784642081047 |

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商品レビュー
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1603年の江戸幕府開幕から慶応3年(1867)に大政奉還するまでのあしかけ265年にわたる江戸時代を今日的視点からあらためて見直し、日本史のなかに位置付けようとした。 政治的なトピックを説明しながらよく時代劇などで取り上げられるエピソードにも触れているので、おもしろく読めた。...
1603年の江戸幕府開幕から慶応3年(1867)に大政奉還するまでのあしかけ265年にわたる江戸時代を今日的視点からあらためて見直し、日本史のなかに位置付けようとした。 政治的なトピックを説明しながらよく時代劇などで取り上げられるエピソードにも触れているので、おもしろく読めた。大きなうねりとして述べられているので、高校あたりでこれを読めていたら、日本史の理解が深まったのになあと思った。でも大石氏の研究や日本史の研究のここ数十年の成果あってのこの本、歴史の評価は進化する。 江戸時代は中央政府である幕府が全国約260の藩を編成し、約3000万人の国民の生産と生活を保障した時代。武士は戦闘者ではなく、行政官=官僚として機能した。これは「平和」「文明化」の時代といえ、統一的な国家体制が整備され、列島社会が成熟し、均質化が進む時代だったとする。この変化こそ、明治時代以後の日本の国家・社会・地域の重要な前提となった。 メモ ・2代秀忠の正室「江」はお市の方の子なので信長の孫。子供の家光と、2番目の夫・豊臣秀勝(豊臣秀吉の甥)完子の子孫は皇室と婚姻し現在の天皇家へとつながる。・・ので天皇家は信長、秀吉、家康の血をもひいている。 ・大岡越前は公文書整理を行った。そのやり方は現在の文書管理にも通じるもの。目録を作った。 「NHKこころをよむ・江戸から考える日本人の心」(NHK出版2011)を再編補訂したもの。 ※こころをよむはラジオ第一の番組 2014.3.1第1刷 図書館
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江戸時代に形づくられた制度・システム・習慣は現代の日本社会の重要な基礎となっているとの認識の下、江戸時代の265年の歴史を、「平和」と「文明化」をキーワードに、今日的視点から、あらためて日本史のなかに位置づけようとしている。 大河ドラマで題材となったトピックなども取り上げながら、...
江戸時代に形づくられた制度・システム・習慣は現代の日本社会の重要な基礎となっているとの認識の下、江戸時代の265年の歴史を、「平和」と「文明化」をキーワードに、今日的視点から、あらためて日本史のなかに位置づけようとしている。 大河ドラマで題材となったトピックなども取り上げながら、最新の研究に基づき、江戸時代の等身大の姿をわかりやすく描いている。江戸時代における官僚機構の発展や教育力の向上という本書で強調されている点は、現代日本の礎になった部分として重要だと感じた。 本書で取り上げられているエピソードとして、徳川吉宗と尾張藩主宗春との「大きな政府VS小さな政府」の対立と、大奥における「内政」と「外交」により戦争回避と徳川家存続に導いた篤姫と和宮の奮闘が特に興味深かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大石学先生(東京学芸大学名誉教授、日本近世史学者)は、徳川宗春(尾張藩7代藩主、在位1730-1745年)を「小さな政府」の先駆者として位置づけ、著書『温知政要』(徳川宗春著、海越出版社、1996年、大石学編注)などでその政策を分析、享保の改革(徳川吉宗の緊縮・規制強化政策)と対照的に、規制緩和と減税を中心とした開放的な「小さな政治」を推進したと解説、当時の幕府=吉宗公の厳格な統制に逆らい、民衆の経済活動や娯楽を重視したもので、現代の新自由主義(小さな政府思想)に通じる点を強調 具体的な政策:減税と規制緩和の事例宗春の政策は、1731年(享保16年)の家督相続直後から本格化し、主著『温知政要』(21条からなる政治宣言)で「法律や規制は少ない方が良い」と明記、「規制緩和の憲法」と大石先生は評し、宗春が幕府の倹約令を無視して民の自由を優先した点を指摘、減税・財政軽減- 商業税(株仲間税)の大幅引き下げで商人組合(株仲間)の独占を解体し、税率を従来の数分の一として商業活動の自由化を促進 米の年貢も下げて農民の負担を減らす 歌舞伎・芝居も幕府の禁止令を無視し、名古屋で芝居小屋を再興、祭りや花火大会も奨励など行うが、現代と異なり経済の活況が税収に反映せず藩の財政は悪化した
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