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頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎
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頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎

佐藤雅美(著者)

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頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2014/02/27
JAN 9784163900216

頼みある仲の酒宴かな

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商品レビュー

4

7件のお客様レビュー

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2019/07/26

今回は一つに話題から全編を通すという手法。 お家の跡継ぎ問題に絡んで、出世のためのあれやこれや賄賂など。 今回も、定番化したももんじ屋の親しい知人の仲間を中心に回る。 政治の裏話満載の面白い回。

Posted by ブクログ

2016/09/06

縮尻鏡三郎シリーズ第8作目にして、2012年から13年に「別冊文藝春秋」に連載された8章の単行本化。今回も大番屋の鏡三郎は活躍しない。 呉服商白木屋の土地は医者の木村家が家康から拝領したものなので返すように、という訴えが町奉行所に出されるが、白木屋は沽券状(民有地の権利証)があ...

縮尻鏡三郎シリーズ第8作目にして、2012年から13年に「別冊文藝春秋」に連載された8章の単行本化。今回も大番屋の鏡三郎は活躍しない。 呉服商白木屋の土地は医者の木村家が家康から拝領したものなので返すように、という訴えが町奉行所に出されるが、白木屋は沽券状(民有地の権利証)があると主張する。訴人の背後にいるのが丹州浪人という不思議な人物で、奉行所にもないような古い記録を持っているかと思うと、かなりの剣術使いでたびたび命を狙われているが、本人には心当たりがない。 鏡三郎や同心の梶川、道場主羽鳥らが彼に興味を持ち、にももんじ屋に集う飲み仲間になっ手がかりの欠片をつなぎ合わせると、大名家の跡継ぎ問題や、越後の修験道道場の暗躍がしだいに見えてくる。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

Posted by ブクログ

2015/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

8ヶ月乃至8章で一冊になるように計算されている。最終回は随分と詰めちゃったけどね~木挽町四丁目で本道医に金瘡を縫って欲しくて石州浪人・矢吹栄五郎と名乗り,赤羽橋有馬上総介家の馬廻り役が請人だと云ったが真っ赤な嘘,消えた翌日の采女ヶ原で額を割られた武士が発見された。身元は不明,左肩に大怪我を負っている者も何処へ消えたか分からない。1年後,大番屋元締・排郷鏡三郎の処に呉服商・白木屋の地所は,自分のものだという医師・木村道庵の娘・ためが相談に来た。もともとは拝領地で,貸していたものだが,600両をまとまって受け取ってからは地代が入ってこなくなったという。取り合わなかったが,同居している丹州浪人・柴田帯刀が,逃げた侍ではないかと興味を持った。5万7千石の丹波西岡松平淡路守で千石を貰っていたのに,同輩の娘を無礼打ちにして馘首になったのだという。被害者の刀は,拵え屋弥太郎のものだと聞いて売った相手を訪ねると,越後長山表の二人連れだったという。排郷・梶川・羽鳥は,越後長山牧田備前守は,35年前に5万両の持参金付き養子を迎え,当歳の嫡男は聾唖の廃人だとしたが,今の大名は次の寺社奉行を狙っており,同じ奏者番でライバルの備前守が弱みを握るために柴田帯刀を使ったことを知って刺客を送ったが,返り討ちにあったと推測した。ためは死去したが,帯刀はための養子だという童子を伴って北町奉行所に現れ,拝領地面の書留御帳面を調べろと,家伝である家康の親筆などを預けていった。弥太郎は博打打ちだった頃の知り合い・三次が北町奉行所前で帯刀を襲おうとして,首を真一文字に斬られたの目撃しただけでなく,刀を求めた客の連れ合いがその場にいたことを皆に告げる。剣術指南の羽鳥は帯刀の訪問を受け,太刀筋を正すだけでなく,何故その場に居たかも正直に話した。返り血を拭う帯刀の身体に刀傷がなかったからだ。道具屋の闕所騒ぎで北が預かった銘なしの名刀が正宗であることが告げられ,それは自らが所有していた刀と判断した帯刀は,翌日奉行所に赴き,特徴を述べて勝手な処分に待ったを掛け,旧主を訪問して,700両で買うと云って踏み倒され掛けている事に釘を刺し,自ら所有の神泉苑に手を出すことを禁じた。旧主・淡路守は借りた刀を牧田家に貸し,実の兄から金を借りるために播磨姫沢柏原遠江守に渡し,遠江守の頭の黒い鼠が300両で質屋へ,質屋の手代が道具屋へ持ち込んでいたのだった。播磨の柏原家は越後の牧田家養子の実家。その越後に縁の羽黒修験の道場が帯刀の命を狙っているらしい。帯刀は白木屋の土地の所有権で揉めているためが死んだ養子の在所から出てくるのに合わせて,京の郊外から上州へ行ったが,剣の師匠縁の道場に出向き,話を聞いても歓迎されず,長山城下の剣術道場で道場主の木刀を叩き落として恨みを買いながら江戸へ走って逃げたことしか覚えがない。命を狙われていると悟ったその夜に帯刀は自宅で待ち伏せしている刺客を撃退したが,逃げていく刺客の一人が大学と呼ぶのを聞いて,陰陽師触役・山村左京が配下の占い師が勝手に本を出板しようとしたことで揉め事を起こし,辞めた用心棒は越後から出てきた修験者・山岡大学,中川弾正・矢吹雲海が犯人だったらしい。山村左京が当代流行の芝居から着想を得た屋根の瓦を破る押し込みにあって700両を超える金銭を奪われた。肩に刀疵のある男は大学に違いないが,土左衛門で発見された。揚士の金蔵も一味だったらしいが,これも殺された。蔵前の修験道本所では関係者は既にいないと云われる。帯刀は名刀の筋から遠江守と面談し,自分の推定した筋書きを話す。牧田家の養子と嫡子は途中で入れ替わり,養子が城から修験道場の主となって,長山城を狙っているというものだ。実際には,牧田家の事情から養子を女狂いに仕立てて,国許に幽閉し,嫡子が当主の振りをし続けていたが,竜鬼院という修験者に拾われ,生い立ちを探られ,牧田家を脅し,2万両を強請り取り,次に養子の実家である柏原も強請ろうとして,先に戻った養子によって犯意を明らかにされ,獄門に送られたのだった~排郷さんやら羽鳥さんを播州やら越後まで連れ出す必要があったのだろうか。まあ,排郷さんやら羽鳥さんが何かあれば旅したいという気持ちを持っていたことは分かるけど。ああ面白かった。良からぬ想像を巡らして悪人と踏んでいた男と友達になって旅しちゃうんだものね。京辺りでは金貸しを土倉と云ったらしい。それが柴田家! もうなくなっちゃった白木屋もあくどい手で日本橋に土地を得ていたと!!

Posted by ブクログ

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