小説 仮面ライダーフォーゼ 天・高・卒・業 講談社キャラクター文庫014

塚田英明(著者), 石ノ森章太郎

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2014/03/03
• JAN: 9784063148695

商品レビュー

2021/05/07

フォーゼ本編、映画のアルティメイタム後に読むと良いと思います。内容はフォーゼファンならば大満足でしょう。フォーゼがより好きになりました。

2018/11/07

本編での後の時間軸を描いています。卒業後の進路に明確な目標を持てずに悩む弦太朗、ふとしたことでギクシャクしてしまった賢吾、ユウキの面々と仮面ライダー部が、卒業式とプロムパーティーを三日後に控えた中、新たに出現したゾディアーツとその背後に潜む仮面ライダーイカロスを名乗る謎の存在と戦うというあらすじです。本編で未消化に感じた部分(ダークネビュラに転送された面々のその後)の補完がキチンとされていてスッキリしたのと、弦太朗をはじめ仮面ライダー部の面々が事件を解明つつ、ゾディアーツやイカロスと戦う様子は読みごたえがあります。弦太朗の解決方法や納め方は若干上手くいきすぎには思いますが、仮面ライダーイカロスを作り出してしまったある登場人物が自身のトラウマやネガティブな面と向き合ったことで弦太朗達に形勢逆転のチャンスを与える様子とそれを見た弦太朗の決意が印象的でした。

2018/10/28

・今ではすっかり人気俳優になった福士蒼汰のデビュー作がこのフォーゼ。宇宙船フォルム？高校生活が舞台？ツッパリ君が主人公？数多くの（自分にとっての）不安材料を抱えてスタートしたフォーゼの第１話を見た時に、その世界観の作りこみに感動して目頭を熱くしたものだった。

・本作は弦太郎達の卒業式を巡る一大騒動。なにげになでしこ（のモデル）も出てくるし、ヴァルゴによってダークネビュラにトバされたゾディアーツ達もきちんと回収されて、まさに大団円にふさわしいと言える構成。

・しかも、今までの小説仮面ライダーの中では描写力、構成力、いずれもがベストな出来。弦太郎が教師の道を目指すきっかけが明かされるだけでも価値があるのに、そこに、挫折まみれにして本編では回収されなかったゾディアーツ、園ちゃん先生が絡んでくるというプロット、なかなかに泣けた。