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輝天炎上 角川文庫
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輝天炎上 角川文庫

海堂尊(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2014/02/25
JAN 9784041012314

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商品レビュー

3.7

66件のお客様レビュー

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2024/09/23

落第医学生の天馬と優秀な冷泉美雪が繰り広げる医学界での行動を克明に追った物語だが、彼らの活動と旧態依然の体を示す病院に絡む桜宮一族と東城大学の争いが焦点だ.天馬たちは死因究明をテーマにレポートをまとめようと多くの教授たちとの面談を重ねるが、AI(死後画像診断autopsy ima...

落第医学生の天馬と優秀な冷泉美雪が繰り広げる医学界での行動を克明に追った物語だが、彼らの活動と旧態依然の体を示す病院に絡む桜宮一族と東城大学の争いが焦点だ.天馬たちは死因究明をテーマにレポートをまとめようと多くの教授たちとの面談を重ねるが、AI(死後画像診断autopsy imaging)センターの設立がかれらの行動に影響を与えるようになった.解剖の実施とAIの兼ね合いが複雑な問題を呈しており、AIセンターの将来構想が不透明になってきた.多くの医師・教授が登場するがそれぞれ個性派が多く、ストーリー展開上どの人がキィーマンなのかを見極めるのが難しかった.桜宮一族の小百合とすみれが暗躍するの楽しめたが、全体の流れが最後までよく把握できなかった.

Posted by ブクログ

2024/07/29

『チーム・バチスタの栄光』を出発点とする、所謂「桜宮サーガ」の一冊だ。大変に興味深い作品だ。このシリーズに少し共通する事項ではあるが、読み始めると「続き」が気になって、頁を繰る手を停められなくなる。そして素早く読了に至る。本作の場合は、頁を繰る手を停めることに、或る種の罪悪感のよ...

『チーム・バチスタの栄光』を出発点とする、所謂「桜宮サーガ」の一冊だ。大変に興味深い作品だ。このシリーズに少し共通する事項ではあるが、読み始めると「続き」が気になって、頁を繰る手を停められなくなる。そして素早く読了に至る。本作の場合は、頁を繰る手を停めることに、或る種の罪悪感のようなものだえ覚えるような按配だった。本当に読み進めることを停め難くなってしまう。 本作は『螺鈿迷宮』の直接的な続篇ではあるのだが、同時に『ケルベロスの肖像』の物語を少し違う視点で綴るという体裁でもある。所謂「桜宮サーガ」の作中世界の拡がりと深まりを体現した作品になっていると思う。 『螺鈿迷宮』の出来事から1年余りが経った頃の天馬大吉の様子が描かれる第1部から本作の物語は起る。 東城大学医学部で留年を重ねてしまっていた学生の天馬大吉は、「碧翠院桜宮病院」での出来事から戻った後は真面目に学業に取組んでいた。そして現在は4年生として普通に活動している。 11月の或る日、天馬大吉は女子学生に「天馬先輩」と話し掛けられた。留年を重ねている天馬が年長なので敢えて「先輩」と呼ぶ冷泉深雪は、学年屈指の優等生と言われ、育ちが良い雰囲気を醸し出す女性だった。4人の班が編成され、実習や各種の活動に取り組むようになっているが、天馬は冷泉とその班が同じだった。冷泉は、公衆衛生学の自由課題研究について、テーマを決めて取り組まなければならないが、テーマのアイディアを出して欲しいと天馬に言うのだ。 「碧翠院桜宮病院」での出来事を潜り抜けた天馬は「死因究明」というテーマを提案した。他の2人の班員達が言う案が煮詰まらず、天馬の案で取組むことになった。2人の班員は旅行やらスキーやらと飛び回っているので、天馬は冷泉と共に様々な関係者を訪ね、関係施設を見学し、「死因究明」というテーマを探って行くことになる。東城大学では、遺体をCTやMRIで調べて死因究明等に役立てるという「オートプシー・イメージング」(Ai)という活動に取組み、研究するという「Aiセンター」を設立する準備を進めていて、天馬達の課題研究は注目され、そして内容も評価された。 やがて天馬は5年生に進級した。病棟に出ての実習も増える中、天馬は「碧翠院桜宮病院」で出会っている患者の名を名簿に見出し、その担当をすることにした。格別に治療というようなことをしているのでもない末期癌患者である。この患者については、色々と話しを聴くということをしているばかりで、その担当として主治医となっているのは講師の田口だった。天馬は「碧翠院桜宮病院」で、経営者一族の桜宮すみれからこの田口の名は聞いていた。 東城大学では「Aiセンター」の取組が進み、建物も姿を見せ始め、運営に向けた準備検討会の活動も本格化する。そんな中、田口が天馬に接触する。「碧翠院桜宮病院」での天馬の経験に興味を示す他方、天馬は高評価の公衆衛生学の研究レポートの件を取上げ、学生代表として「Aiセンター」の運営に向けた準備検討会にオブザーバー参加することを提案した。天馬は田口の提案を受け容れる。 こうした動きの他方、本作の半ばの辺りでは『ケルベロスの肖像』で描かれた「Aiセンター」の事件に関する「裏側」が描かれて行くことになる。「アレはそういうこと?」が連発である。 終盤は『ケルベロスの肖像』で描かれた「Aiセンター」の事件になって行く。出来事が、天馬の視点で描かれることとなるのだ。 こういうことで『螺鈿迷宮』、『ケルベロスの肖像』に密接する作品なので、夢中で本作を読み進めた。 或いは前半部の、天馬と冷泉の研究という部分で浮かび上がる様々な問題が作者の主張したいないように通じるのであろうが、「主筋」は『ケルベロスの肖像』で描かれた「Aiセンター」の事件の裏側、一件の謎を明かすということになるのだと思う。その他方、「“医師”になって行く、“男”になろうとする天馬の成長」というような青春譚という部分が入り込み、そういう辺りにも心動かされる。天馬が「初めて“医療者”として接した“患者”」ということになる、「碧翠院桜宮病院」での出来事を通じて知り合った末期癌の老女について、半ば家族のような親愛の情も抱くようになるが、結局は他界してしまい、その臨終に天馬は臨む。天馬による懸命な心臓マッサージも奏功しなかったその時、田口は先輩医師として、人生の先輩として天馬の傍らに佇み、医師として死亡を確認する手続をするように促す。この場面が、何か心動いた。 同じ出来事も、観る人が変わる、視点が変わることで違う物語になるのだと思う。本作はそういうことを明らかにしているのだが、そこに主人公の天馬の青春譚が入り込み、何か凄く愉しい。御薦めだ!

Posted by ブクログ

2024/05/26

バチスタシリーズを全部読まずにこっちの世界線に来てしまった…!でも読む側を引き込んでドキドキさせてくれる。田口先生シリーズもやっぱり読みたい。

Posted by ブクログ

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