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「今昔物語」いまむかし
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2014/02/24 |
JAN | 9784163900223 |
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「今昔物語」いまむかし
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3件のお客様レビュー
平安時代というと雅な貴族のイメージが先行するけど、今の価値観では測りえないような世界だったことが分かる本でした。
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●:引用 ●「徳人」は道徳家ではなく、金持ち。「受領」は任国に赴く国司のことだが、役得で莫大な利益を得たことには定評がある。ところが、本話の主人公高助はその上を行っていると感服されているのである。いつもながら『今昔』の作者のコメントには面食わされる。後世の読者から見ると、この一...
●:引用 ●「徳人」は道徳家ではなく、金持ち。「受領」は任国に赴く国司のことだが、役得で莫大な利益を得たことには定評がある。ところが、本話の主人公高助はその上を行っていると感服されているのである。いつもながら『今昔』の作者のコメントには面食わされる。後世の読者から見ると、この一篇は自分の財力にのぼせ上がり、高望みをしすぎているうちに頓死してしまい、最愛の娘たちに不幸をもたらす結果になった男の物語である。 ●右に眺めてきたような秘伝的教義は、すべて業平を「色好み」のヒーローとする人間像を土台にしている。ところが『今昔』の散文精神は筋金入りであり、業平像のロマン化をてんから受け付けないのである。 ●当事者の証言があれこれ食い違って、真相不明であることを「藪の中」という。今ではごく普通の言い回しになっていて、芥川龍之介の同名の短編小説に由来していることを知っている人は多くない。(略)しかし、この原話を読んでみると、主人公男女の心理と行動はきわめて単純明快であって、すこしも「藪の中」ではない。何も芥川の名作にケチを付けようというのではない。ただ『今昔』の登場人物たちは、決して芥川が書くほど繊細に物を考えない、もっと露骨に欲望ずくで振舞うということだけは知っておいた方がよいだろう。『今昔』人たちは現代日本人よりもずっと神経が太かったのである。(略)作者が結末でどんな教訓を引き出すかといえば、作中の夫の頼りなさをしつこいくらい強調しているのが目に付く。被害者に全然同情していないのである。どうやらこの説話をつらぬいているモラルは、一般社会の常識とはずいぶん違ったものであったらしい。作中で被害者になった男の良識や無駄な抵抗をしない穏和さは、平安末期の社会にはもう通用しなくなっているのだ。(略)芥川龍之介が翻案するにあたって、原話にありもしない登場人物の複雑な心理などを作中に持ち込んだのも、この都人と近代日本の都会的知識人の間に共通性があると感じたからであろう。大正の芥川が迫りつつある昭和の階級闘争の激化に感じていた「ぼんやりした不安」は、歴史のはるか彼方で、都人が野生人に感じ取っていた脅威とつながるものであった。
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【いま甦る「今昔物語」のリアル】平安時代末期の生活をリアルに伝える「今昔物語」。混迷の現代にこそ、その世界観を検証する意味があると考える著者が切り込む。
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