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関東大震災を予知した二人の男 大森房吉と今村明恒
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 産経新聞出版/日本工業新聞社 |
発売年月日 | 2013/08/12 |
JAN | 9784819112246 |
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関東大震災を予知した二人の男
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関東大震災発生前、日本の地震学の第1人者であった大森房吉教授と彼に従事した今村明恒。いずれ大震災が日本で起こるという点では共通した考えを持っていた2人だが、地震予知の発表については、国民を刺激しないよう慎重にすべきとした大森に対して、今村は国民の意識高揚のため、大地震が今すぐにも...
関東大震災発生前、日本の地震学の第1人者であった大森房吉教授と彼に従事した今村明恒。いずれ大震災が日本で起こるという点では共通した考えを持っていた2人だが、地震予知の発表については、国民を刺激しないよう慎重にすべきとした大森に対して、今村は国民の意識高揚のため、大地震が今すぐにも起こってもおかしくはないとセンセーショナルな発言を繰り返した。 そんな今村の過激さに、師である大森もサジを投げ、国民は「ホラ吹き今村」と彼をバカにする。 しかし、大正12年9月1日関東大震災発生。一転して今村の名声は高まる。その一方、震災時に日本を離れていた大森は不治の病に倒れ、大震災からわずか2ヶ月後に死去する。 それから100年近くたったが、未だに地震予知は不可能だ。東北大地震も事前予知できなかった。さらに、イタリアでは地震の予知ができずに犠牲を拡大したということで地震学者に有罪判決が下された。 地震予知を極めようとすれば、学者同士の対立や国民の過剰な期待をもたらす。しかし、協力と嫉妬を繰り返しながらも地震予知を極めようとした2人の学者の功績を無駄にしてはいけない。 関東大震災をめぐって対立する2人の地震学者がいたことは吉村昭「関東大震災」に詳しく、小説としての完成度、興奮度は吉村版が断然上。本書はフィクションとノンフィクション部分があやふやで、東北大地震後の地震ブームに乗るため、急遽出版した感が否めない。もうちょっと掘り下げて取材してくれれば、と思う。
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