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ニッポンが変わる、女が変える
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2013/10/10 |
JAN | 9784120045479 |
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商品レビュー
4
10件のお客様レビュー
聞き手が上野さんて凄いな。東日本大震災を受けての対談なんだけど、今のこの不穏な空気感で読むとまた興味深い。なんならそこから10年経っても何も変わらない日本が悲しい
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今から6年前の本で、東日本大震災を経ての内容が多い対談だった。 日本は変わるかもしれない、変えていかなきゃいけないっていうそういう空気をひしひしと本の中から感じ取って、ふと本から目を離して、今現在に戻ってみれば、絶望じゃないか。 上野千鶴子さんの本は読んだことないけど、ウートピ...
今から6年前の本で、東日本大震災を経ての内容が多い対談だった。 日本は変わるかもしれない、変えていかなきゃいけないっていうそういう空気をひしひしと本の中から感じ取って、ふと本から目を離して、今現在に戻ってみれば、絶望じゃないか。 上野千鶴子さんの本は読んだことないけど、ウートピの対談は読んだことがあって、その対談は上野千鶴子さんの圧というか語彙の強さが凄すぎて、上野先生にはそんな気はないんだろうけど、なんか対等じゃないというか、責められ感な雰囲気を感じちゃったんだけど、この本の対談では一切そんなこと感じなかった。みんな上野先生に負けない圧のある人ばかりで、これぞ対等な対談って感じだった。 加藤陽子先生目当てだったけど、辛淑玉さんの対談が一番印象に残った。被災地での外国人への差別を語る辛さんが、2019年現在日本にいられなくなってしまった事が、辛さんの言葉を一層重たいものとして感じる。 そして自分には女性差別的な視点はあるけど、外国人や障がい者の視点は欠落している事に気付いた。避難所で中国語を喋らないように隅っこで黙っているとか、本当にきつい。 加藤陽子先生との対談は歴史との比較を踏まえてわかりやすくてよかった。自分自身もそうなんだけど、この隠蔽体質・結果のための捏造や都合の良いデータ指数っていう問題はどうやったら改善するのだろうか。それこそもはや日本の伝統じゃないか。昔っからの。 全体通して力強いというか、まだどうにか変わる!みたいなパワーを感じる中、最後の石牟礼さんだけは、読んでてあんまり希望を持ってないというか、なんかそういうのの先にいる感じを受けました。 あと、瀬戸内寂聴さんの「あなたたちの苦しみを代わって死んでいった」のあたりは、すごいぐっときたというか。どうして死んだのかの意味。自分がもし好きな人を失ったとき、瀬戸内寂聴さんにそう言ってもらえたら少しは救われるのかもしれない。 高村薫もそうだけど、宗教の力ってやはりあるのかもって思いました。
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2011年の原発事故を受け、上野千鶴子が12人の女性たちの対談録。対談相手は、髙村薫(作家)、瀬戸内寂聴(作家、天台宗尼僧)、永井愛(劇作家、演出家)、国谷裕子(キャスター)、田中眞紀子(前衆議院議員)、辛淑玉(人材育成コンサルタント)、浜矩子(経済学者)、加藤陽子(歴史学者)、...
2011年の原発事故を受け、上野千鶴子が12人の女性たちの対談録。対談相手は、髙村薫(作家)、瀬戸内寂聴(作家、天台宗尼僧)、永井愛(劇作家、演出家)、国谷裕子(キャスター)、田中眞紀子(前衆議院議員)、辛淑玉(人材育成コンサルタント)、浜矩子(経済学者)、加藤陽子(歴史学者)、中西準子(環境リスク学者)、林文子(横浜市長)、澤地久枝(ノンフィクション作家)、石牟礼道子(作家)というバラエティ豊かにして珠玉の面々。 特に面白かったが、加藤陽子、中西準子との対談。どこか一歩引いたような感じを受けてしまった。いわゆる知と理と論で成り立つ学者の世界だからこそ説得力があるところに、女性的な視点(この場合、なれ合いにならなかったり、学者バカにならないという意味)が絡まることで、思い切りよく斬新で裏付けのある話が生まれてくる感じがした。対して、作家の話はおしなべて観念的というか、一歩引いているような感じがしてしまった。 もともとは「婦人公論」に連載されたものだとか。果たして日本の他の雑誌でこのような企画が成り立つだろうか。男性を読者対象に入れている雑誌では成り立ちにくいし、天下国家や社会的な課題に日ごろから触れている雑誌でないとまた成り立ちにくいのではないかと思う。その点で「婦人公論」は稀有にして貴重な雑誌だ。
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