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水俣事件 桑原史成写真集
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 藤原書店 |
発売年月日 | 2013/09/26 |
JAN | 9784894349247 |
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水俣事件
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水俣事件
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
ジョニーデップによる映画MINAMATA。久しぶりに、いい映画を見た。ユージンスミスが、水俣に引き寄せられ、3年も水俣に滞在した。そして、暴行を受けたことが、死を早めた。 そのことを、映画で初めて知った。私の中では、水俣病はもう解決したものと思っていたのが、全く違うことを知った。...
ジョニーデップによる映画MINAMATA。久しぶりに、いい映画を見た。ユージンスミスが、水俣に引き寄せられ、3年も水俣に滞在した。そして、暴行を受けたことが、死を早めた。 そのことを、映画で初めて知った。私の中では、水俣病はもう解決したものと思っていたのが、全く違うことを知った。水俣に関する本を読み始めた。苦海浄土もずいぶん昔に読んだが、読み返した。ひどく重い。ブックレビューさえもかけない。YouTubeの「ユージンスミスの意志」を見ながら、水俣病を申請したのが2万人に及ぶにもかかわらず、1割しか認められていないという。ひどい話だ。 そして、その中で、報道カメラマンの桑原史成を知った。写真展をやっていると聞いたので、早速行った。この本を購入し、サインもしてもらい、話も伺った。気さくで、穏やかな人だった。 写真展の写真を見て、実にやさしい目で写していた。智子さんの集団写真が実に良かった。それに白黒の写真は、全く古びない。ストレートに訴えてくる。 さて、本書だ。「水俣事件」という題名がいい。企業の垂れ流した有害物質で人が死ぬという事実。 そして、企業は認めず、地方自治体も国も認めなかったのだ。 最初の桑原史成の写真は、1960年なのだ。水俣病ということが認知される前から、桑原史成は水俣を撮っているのだ。実に、60年前の画像なのだ。そして、水俣は未だに終わっていないのだ。 1932年から1968年まで、36年間も有毒物質は流されていたのだ。因果関係の根拠と言いながら、実際は企業は水俣病の原因は、知っていたのだ。 本書は、2013年に出版されている。実に粘り強く、50年に渡って水俣事件を撮り続けているのだ。 長い時間をかけて撮影し続けた証として本書がある。 桑原史成のとった水俣の画像が、アメリカに行き、そしてユージンをゆり動かし、水俣を撮らせることになった。それだけインパクトがあったのだ。ユージンの本に、ユージンとアイリーンのサインが桑原史成に向けて書かれていた。「尊敬する」という言葉を添えて。 カメラを通じて、立ち向かう報道カメラマンの心が通じ合っている。 水俣の象徴は、手にある。ユージンの撮った手、桑原史成が撮った手。そこに込められたメッセージは、同じようで、同じでない気もした。カメラマンの個性が溢れる。 穏やかで、静かで、そして、長い時間を撮り続ける。桑原史成の写した写真を持った水俣の人たちの写真が感動を呼ぶ。私の中で『苦海浄土』と桑原史成が、リンクして初めて一つの水俣のイメージが生まれた。 本書を読みながら、宇井純が大きな役割を果たしていることも理解できた。大学で、自主講座を開き、宇井純に来ていただき、「公害原論」をやったことを思い出した。実に、朴訥な先生だなぁと思った。 話している内容は、過激だったが。 要するに水俣は、終わっていない。歴史から学び、今からも学ぶことが必要なのだ。2021年11月11日に『花の億土』石牟礼道子、最後のメッセージという映画会がある。見に行きたい。 それにしても、桑原史成に会えたのは、貴重な経験となった。写真を撮るとは、人が撮るのだ。桑原史成は、優しさの中に、しなやかな強さがある。まだまだうまく書けない。私の中で、消化ができていない。発酵させることが必要だ。
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水俣病の記録。撮り続けて半世紀を超える。 水俣の受難者たちの痛みは続いている。 巻末、西村幹夫「偉大なノーテンキということについて」興味深く読む。
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