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ときめきのクラシック 「成熟と若さ」は音楽からの贈り物
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2014/02/06 |
JAN | 9784344025301 |
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ときめきのクラシック
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880 樋口裕一 多摩大学教授。1951年大分県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、立教大学大学院博士満期退学。専攻はフランス文学。小論文・作文通信指導塾「白藍塾」塾長。クラシック音楽愛好家として知られ、東京国際フォーラムにて毎年開催されるラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱...
880 樋口裕一 多摩大学教授。1951年大分県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、立教大学大学院博士満期退学。専攻はフランス文学。小論文・作文通信指導塾「白藍塾」塾長。クラシック音楽愛好家として知られ、東京国際フォーラムにて毎年開催されるラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭のアンバサダーや、セルビア出身のヴァイオリニスト、ネマニャ・ラドゥロヴィチのファンクラブ会長を務める。著書に『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP新書)、『笑えるクラシック―不真面目な名曲案内』(幻冬舎新書)、『ホンモノの文章力』『音楽で人は輝く―愛と対立のクラシック 』(ともに集英社新書)など多数。 クラシック音楽は基本的に長い。2、3分で終わる歌曲もあるが、それは音楽ジャンルとしてはごく一部であって、ほとんどの曲が数十分、長いものでは数時間かかる。 長い音楽を作るにはそれなりの論理がないと崩壊する。 テレビでミステリーを見るとき、犯人が曖昧なまま終わったり、動機に説得力がな かったり、登場人物の行動が不自然だったりすると、見ている人間としては、特に気 をつけていなくても、何かしらの違和感を覚え、不満が残るものだ。クラシック音楽 を聴いても、そこに不備があるとそれと同じような感覚を覚えるようになる。 クラシック音楽はミステリーと違って、ストーリーがあるわけではない。だから、 その不自然さも誰もが感じるものではない。だが、クラシックを聴くうち、形式がい つの間にか肉体化され、論理的に物事が展開されるのを肉体的に感じるようになる。 それはつまりは、頭の中に論理性が生まれたということでもある。 音楽には作曲家の人生観が宿る。もちろん、作曲家がそれを音楽に込めようしたかどうかはわからない。バッハは宮廷に仕えていた時代には王侯貴族の依頼に応じて曲を作った。聖トーマス教会では宗教儀式のための曲を書き続けた。モーツァルトも芸術という意識を持たずに書き飛ばした。だから、特に自分の思想を作品の中に込めようとは考えていなかっただろう。 しかし、おのずとそこには人生観がにじみ出る。現代まで聴き継がれている作曲家の名曲はそこに深い人生観が刻み込まれているものが多い。音楽の中には、その作曲 家が生きてきて得た人生のすべてが込められている。それは言葉にできないがゆえにいっそう深く、しかもリアルなものだ。 好きの日本人の多くは、おそらくバッハの音楽を通じて信仰の意味だろう。私はキリスト教は全くの門外漢だが、「マタイ受難曲」などの宗教曲を聴く と、バッハが、そして当時のドイツの人々がどのようにイエス・キリストを思い、ど のような生き方をしようとしたのかがわかった気になる。音楽の中にある祈りの深さに感動する。受難曲を聴くうちに、にわかクリスチャンになってしまう。 すべての作曲家のすべての曲に、そのような人生が語られている。 音楽を聴くということは、その人生体験を味わうことでもある。バッハの宗教曲を聴くとバッハの信仰を追体験する。ベートーヴェンの後期の音楽を聴くと、苦難の人生とそこから得た人生観を追体験できる。ブラームスの晩年の枯淡の境地を聴くと、自分も人生への諦めを覚悟したい気持ちになる。 音楽を聴くうち、知らず知らずのうちに西洋精神が身についてくる。西洋人の思考 法、西洋人の持つ信仰、西洋人にとっての生きることの意味もわかってくる。 そして、そうすることによって、日本文化の特質、私たちが今生きている状況も見えてくる。日本社会の特質を理解し、日本人の美質を本当に理解できるようになるのも、西洋の精神を知った上でのことだ。クラシック音楽を楽しむことによって、そのような過程を進むことができる。
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楽曲の紹介部分はまあごく無理のない曲紹介だけど、 それ以外の論旨が私には頂けませんでした。 なんだか自分は 「上を見ればまだおじいさんだと思いたくなくて 下を見ると若い子にはついていけないので未熟と 言っている」 ひとの言い訳が一冊になってるみたいで疲れました。 クラシッ...
楽曲の紹介部分はまあごく無理のない曲紹介だけど、 それ以外の論旨が私には頂けませんでした。 なんだか自分は 「上を見ればまだおじいさんだと思いたくなくて 下を見ると若い子にはついていけないので未熟と 言っている」 ひとの言い訳が一冊になってるみたいで疲れました。 クラシック聴く人は高齢者が多い? いや、まんべんなくいますよね。各世代。 ラ・フォル・ジュルネは誰にも開かれた音楽祭なのに。 性欲を洗練された形で表してるからクラシックは成熟してる? ん?間違っちゃいない部分もあるけど。 でも、それでエロ妄想膨らましてるアナタって成熟してるの? ポップスの作り手さんのほうが音楽的に品下るように 言ってるけど、アレンジまで自分で関わる人なんて たくさんいますよ。 クラシック好きなアーティストさんもいるし。 それに。 自分で自分を成熟してると言い切れる自信こそ 私は信じられません。 ご著者様が挙げている未熟な若年層の欠点は 大人にも子供にも、見られます。 単にまっとうな躾をされたかされないかというだけ。 長所もまたしかり。 いつになっても自分は、まだ途上の者であって 欠点もあり、他人様をとやかく言えたものではない という自覚があれば年齢に関係なく改善されますし。 クラシック聴いてる私達って一段上なんだ、みたいな 論調は、音楽祭の趣旨と逆行してるとしか思えません。 一応自分も昔は未熟だったって書いてらっしゃるけど 取ってつけたみたい。 こういう人が聴くものだ、という何かの枠を壊すことを 音楽祭は目指しているのに。 私自身も東京の公演には3日間楽しく足を運んでますが みんなここに書かれてることなんか、変に意識してない。 色んな方が、実に伸びやかに休日を楽しみ おいしいものと爽やかな気候、街歩きやおしゃべり。 音楽を楽しんで、シャワーのように音楽を感じて リフレッシュしています。 このご著者様なりの音楽体験があって、それは 彼にとっては若さの回復剤だったり、品格の保障だったり するのかもしれません。 それはそれで否定はしませんが 公式本として出すには読者の対象が狭い気がします。 もう少し断定的な匂いがなかったらよかったのに。 是非実際に参加して、好きな曲を見つけるところから スタートし同じ空間で音楽を味わったもの同士の (知らない同士なのに) 和やかな空気を経験してください。 それが何より、この本以上に自分を磨いてくれると 私は思います。
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ラ・フォル・ジュルネに参加して毎回公式CDを買って、BGM代わりに作曲者も演奏者も意識しないでなんとなく聴いていた。 今は誰の何という曲が演奏されているのかしっかり認識しながら聴いてみよう。そして曲にこめられた情熱や機微な喜怒哀楽をしっかり感じる努力をしようと思ってボリュームを2...
ラ・フォル・ジュルネに参加して毎回公式CDを買って、BGM代わりに作曲者も演奏者も意識しないでなんとなく聴いていた。 今は誰の何という曲が演奏されているのかしっかり認識しながら聴いてみよう。そして曲にこめられた情熱や機微な喜怒哀楽をしっかり感じる努力をしようと思ってボリュームを2つ上げた。 ラヴェルの曲って坂本龍一みたいだな。 インターネットで調べると、やっぱり坂本龍一はラヴェルの影響を受けたみたいなことが書かれている。 今まで気にもとめなかったなんて、聴いてないな俺。
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