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癌だましい 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2014/02/07 |
JAN | 9784167900335 |
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癌だましい
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癌だましい
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商品レビュー
2.7
4件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
単行本の帯に、〈末期癌を患いながら執筆、文學界新人賞受賞の衝撃作 著者はその10日後、世を去った 絶筆「癌ふるい」も必読。いまだかつてない闘病小説。〉とある。 解説は清水良典。 事前情報では食指が動きづらい題材だが、読んでよかった。 鬼気迫るとはこのこと、な文章で、食いたいのに食えないことを書く。 これは書きたいのに書けないとか、生きたいのにできないとか、逆境自体を食欲に見立てて書いたのではないか。 桜庭一樹「私の男」と似て、「5」から遡る形式。 ただし「1」が全体の半分くらい、と構成はいびつだが、んなこと知ったことかな文体の凄み。 視点人物麻美の「口が悪い」のもスパイス。
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読む人によって決定的に評価がわかれそうだけど、そして私は決して好きになれないんだけど、この作品が世に出た意味は大きいと思う。 国立科学博物館で女性のミイラを見た時にも同じような気持ちになった。 人間は浅ましくて、悲しくて、愛おしい。
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魂を込めて、自分とそれを滅しようとする癌に向き合う小説。二文字で表せば壮絶だが、正岡子規を髣髴とさせる食への思い。 人は必ず死ぬもの。 ということは頭でわかっていても、そこへ向かう葛藤はいかばかりか? そんなことを考えさせてくれる。
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