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卵町 ポプラ文庫
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卵町 ポプラ文庫

栗田有起(著者)

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卵町 ポプラ文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2014/02/05
JAN 9784591137727

卵町

¥220

商品レビュー

3.3

25件のお客様レビュー

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2023/06/17

生前さして母と仲が良かったというわけでもない主人公が、母の遺言で「お父さんには言わずに卵町でシイナを探して。」という依頼を受ける。 最期を迎える患者と患者を看取る家族が来る病院だけがメインの良くも悪くも卵の殻のような内に籠った街で名前しか知らないシイナをどうやって探そうかというお...

生前さして母と仲が良かったというわけでもない主人公が、母の遺言で「お父さんには言わずに卵町でシイナを探して。」という依頼を受ける。 最期を迎える患者と患者を看取る家族が来る病院だけがメインの良くも悪くも卵の殻のような内に籠った街で名前しか知らないシイナをどうやって探そうかというお話。 タイトルのかんじからゆるゆる系のお話かと期待しながら買ったけど「他人への干渉をしない」という卵町のルールが何度も出てきてぴりりとした。序盤の方の「卵」的な描写が本当にそれが多くてう〜ん…なかなか暗いですねと思った。 後半になると「卵」と結びつけた描写が色々な方向性をもってくるのでいっぺんに読んでしまえばさほど前半の鬱屈としたかんじも気にならないかなあとおもう。 細かい描写の良さがちらほらあって、一番好きなのは 「ほかの町では、私はきっとだめだった。この町のひとたちは、みんな優しくて、みんな悲しい。」 という部分。死が身近であるから発生したであろう町全体の慈しみムードみたいなものがある。いつかみんなこの卵の内側から羽化していけるといいよね、というお話でした。

Posted by ブクログ

2021/03/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

亡くなった母のルーツを探るため、病気の者が集まる街、卵町にやってきた主人公。最初は町のその静かさと奇妙さに慣れないが、だんだんと町の住民と関わるようになり、母のルーツもわかってくる。卵町、本当にあったらちょっと怖いかも。

Posted by ブクログ

2020/05/17

良い…静かに語られる物語、静かに変わっていく気持ち。 母への想いに気付くとき、頭で考えることと、感じることは別の存在だと感じた。私が苦手なことを、サナがしてくれた。それでいいのだと。 卵町という名前、単純だけどなかなか思いつかない。設定も、現実にありそうでなさそうな、不思議な町...

良い…静かに語られる物語、静かに変わっていく気持ち。 母への想いに気付くとき、頭で考えることと、感じることは別の存在だと感じた。私が苦手なことを、サナがしてくれた。それでいいのだと。 卵町という名前、単純だけどなかなか思いつかない。設定も、現実にありそうでなさそうな、不思議な町。 卵の殻という表現が何度か出てきたと思うけど、サナの心が動き出してから、卵の薄い殻を破る瞬間がいくつもある。それは希望を与えてくれる。

Posted by ブクログ

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