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もう一度 新潮クレスト・ブックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2014/01/31 |
JAN | 9784105901073 |
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商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
英国の大手出版社が軒並みお断りした、と言う気持ちはよく分かる。分かる分かる。 ともかく主人公の金持ちっぷりというか、成り上がりものというか、割とひどくてイライラするわけですよ。ともかく、作中でも、お金さえ払えば良いんだろう、とか言ってみたり、いやけっこうそういう言い方しまくえいだ...
英国の大手出版社が軒並みお断りした、と言う気持ちはよく分かる。分かる分かる。 ともかく主人公の金持ちっぷりというか、成り上がりものというか、割とひどくてイライラするわけですよ。ともかく、作中でも、お金さえ払えば良いんだろう、とか言ってみたり、いやけっこうそういう言い方しまくえいだし、自らをファラオに例えて、この極めて非生産的な仕事を金の力でやらせるという、とにかく酷い。 もちろん全て、突然金をゲットした主人公に対するジェラシーから発していることが間違いなく、故に尚更ムカつくという。恐るべし、ハーバード大卒のインテリの力。
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リアルと虚構は細かな日常の振舞い一つにおいてさえ併存し、分かち難く結びついている。死にかけるほどの大事故を経た主人公には、そのあわいの上に成り立つ世界が分からない。リアリティーの認識に変容をきたしている彼は、現実よりもむしろ有限化された虚構のなかにリアルを見出そうとしている。主人...
リアルと虚構は細かな日常の振舞い一つにおいてさえ併存し、分かち難く結びついている。死にかけるほどの大事故を経た主人公には、そのあわいの上に成り立つ世界が分からない。リアリティーの認識に変容をきたしている彼は、現実よりもむしろ有限化された虚構のなかにリアルを見出そうとしている。主人公のそうした奮闘が、写実劇から犯罪捜査における現場検証のような現象を経て、リアルへと再起していく流れは鮮やかで、感動的ですらある。リチャード・パワーズ『エコー・メイカー』とドン・デリーロ『ボディーアーティスト』(未読…)のマッシュアップみたいな感じ? ちょうど個人的に街頭演劇とかに興味を持っていたので、タイミングもよかった。映画化されてるらしいので観てみます。
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事故で記憶と自然な身体の動きを失い、生きてる実感をなくした主人公がリアルさを求め、莫大な賠償金で建物や演者を用意し、ある場面を「再演」する。それも細部に異常なほどこだわり、好きなときに好きなだけ反復させる。ほぼそれだけの話。面白いと言い切れないけど、主人公が何としても掴みたがって...
事故で記憶と自然な身体の動きを失い、生きてる実感をなくした主人公がリアルさを求め、莫大な賠償金で建物や演者を用意し、ある場面を「再演」する。それも細部に異常なほどこだわり、好きなときに好きなだけ反復させる。ほぼそれだけの話。面白いと言い切れないけど、主人公が何としても掴みたがっている恍惚状態に自分も入っちゃう瞬間は好き。時間を引き伸ばされたような、映画を観ているような。でも映画化、退屈にならないかな。無意味な細部やパターンへの狂気的な執着の深まり、それが美しさのようなものに変わる瞬間、どう表現するんだろ。
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