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ウォーターハウス夢幻絵画館 ToBi selection
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京美術 |
発売年月日 | 2014/01/25 |
JAN | 9784808709822 |
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ウォーターハウス夢幻絵画館
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商品レビュー
5
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神話や伝説、シェイクスピアの作品を、彩るドラマチックな 舞台や情景と魅惑的な女性たちを描いたウォーターハウスの、 生涯と作品を紹介する。カラー画像満載! ・はじめに 寡黙な画家が残した雄弁なキャンヴァス ・prologue 誕生 Chapter1 古代へのあこがれ Chapter...
神話や伝説、シェイクスピアの作品を、彩るドラマチックな 舞台や情景と魅惑的な女性たちを描いたウォーターハウスの、 生涯と作品を紹介する。カラー画像満載! ・はじめに 寡黙な画家が残した雄弁なキャンヴァス ・prologue 誕生 Chapter1 古代へのあこがれ Chapter2 劇的な絵画空間 Chapter3 神話と伝説への回帰 Chapter4 ヴィクトリア朝の残照の中で 独自の画風を求めて ①~③ ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス略年表 参考文献、本書掲載の作品索引、コラム有り。 「モダンなラファエル前派」ウォーターハウス。 宮崎駿氏曰く「通俗文化の先人」な画家の生涯と作品は、 ギリシア・ローマを描く古典復興から、ラファエル前派や 外光派の影響を受け、更に古典的主題と英国文学由来からの 女性たちを描き、「無主題」な絵画に至る。 影響を受けた技法を消化しての描き方もあれど、 彼の描くドラマチックな場面やファム・ファタールの姿が 実に生き生きして素晴らしい作品となっている。 ロイヤル・アカデミーに属した画家とラファエル前派の 関係性が分かったのも良かったです。また、一冊の中で、 3回描かれた「オフェーリア」のそれぞれの姿と変化を 味わえたのも、眼福でした。
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美しい。ああ、たまらなく、美しい。わたしの価値観の真ん中にある「美しさ」。その美しさの中心にあり、理想像の集合体ともいえる、ウォーターハウスの描く耽美な女性たち。神話や文学作品に登場する儚くも強く、男性たちを破滅の道へと導くファム・ファタール。 彼の人生は他の激動の芸術家たちに...
美しい。ああ、たまらなく、美しい。わたしの価値観の真ん中にある「美しさ」。その美しさの中心にあり、理想像の集合体ともいえる、ウォーターハウスの描く耽美な女性たち。神話や文学作品に登場する儚くも強く、男性たちを破滅の道へと導くファム・ファタール。 彼の人生は他の激動の芸術家たちに比べ、あるいはドラマに欠けるかもしれない。しかしながら圧倒的なその技術と才能は疑念の余地がない。彼の絵によって、多くの人が心を震わせた。それで十分なのではないか。 彼がフランスの印象派に影響を受け、外光派のテクニックを写実的な描き方におり混ぜて仕上げた作品、1度目のオフィーリアは初めてロイヤル・アカデミー出品後、買い手が見つからず苦渋を味わったという。その後は再度「ロイヤル・アカデミーに落選せず」それでいて「新しいことに挑戦しながら」、そして「イギリスのパトロンたちの保守的な好みに沿うもの」を描く。彼は自分の描きたいものと、この受け取る側のニーズとの交錯点で作品を作ることに非常長けていたと感じる。3,40年続けてロイヤル・アカデミーに選出され、しかもオン・ザ・ライン(好位置)を陣取り続けたのには、ただの芸術的才能だけではなし得られなかっただろう。彼の商業的な感覚(本書で言う”通俗性を理解していた”という点)も大きく関与しているに違いない。 また、何より彼に惹きつけられるのは、他の著名な画家に比べ、圧倒的に文献や作品集、画集が少ないということだ。洗礼を受けた日はわかっているものの、誕生日すらわかっていない。そしてこれだけ人気であれば注文も殺到しただろうに、ほとんど依頼は受けていなかったようである。肖像画作品は身近な、ごく限られた人のみだ。ある種謎に包まれた存在に、わたしの好奇心はとてつもなくくすぐられる。彼はどんな人物だったか。どんな趣味嗜好、思想、想いを持って、これらの美しい絵画を人生を通して描き続けてこられたのか。もっと学びたい。知りたい。
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