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プーと私
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2014/01/20 |
JAN | 9784309022499 |
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プーと私
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商品レビュー
4.3
7件のお客様レビュー
河出からこのシリーズが出ているのを知らなかった。軽装版ではあるがきれいな本。本文に色があるのはノンちゃん雲にのるをふまえてなのかな。読めてよかった!!子どもの本に育ててもらった私としては宝物に出会った気持ち。また偉大な先人に感謝しよう。石井桃子氏のエッセイを読んだのも初めてだが知...
河出からこのシリーズが出ているのを知らなかった。軽装版ではあるがきれいな本。本文に色があるのはノンちゃん雲にのるをふまえてなのかな。読めてよかった!!子どもの本に育ててもらった私としては宝物に出会った気持ち。また偉大な先人に感謝しよう。石井桃子氏のエッセイを読んだのも初めてだが知識としてしか知らなかった子どもの本の担い手たち、アン・キャロル。ムーアとかイェラ・リップマンとかリリアン・スミスとか、ビッグネームばかり!!この人たちと石井さんがどんなふうにかかわってどんなふうに会話をしたかの一端を知ることができてうれしい。生きた姿で想像できる。ピーターラビットの翻訳にとても苦心されたとは、奥が深い。 私にとってくまのプーさんとドリトル先生は子どもの頃から今にいたるまで「2大読めない子どもの本」なのだが、なぜだろう。70歳くらいまでにもういちどトライしてみようと思う。
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序文から驚かされた。 著者は、かの犬養毅首相の孫娘である道子さんとその弟さんに原書を日本語で読み聞かせしていたのだ!(昨年犬養道子さんの著書を数冊拝読したが本当にインディペンデントウーマンで芯の強い方だった…!密かに憧れていたからこれにはなおビックリ) しかもそれが著者と『プーさ...
序文から驚かされた。 著者は、かの犬養毅首相の孫娘である道子さんとその弟さんに原書を日本語で読み聞かせしていたのだ!(昨年犬養道子さんの著書を数冊拝読したが本当にインディペンデントウーマンで芯の強い方だった…!密かに憧れていたからこれにはなおビックリ) しかもそれが著者と『プーさん』との初対面だったとは…!著者やまだ幼かった道子さんにとって、それは夢のような原体験だったんだ。 前回読んだ『プーさん』の翻訳秘話を知りたくて、日本に初めて『プーさん』を紹介した石井桃子氏のエッセイ集を入手。石井氏はあの『ピーター・ラビット』や『ミッフィー』シリーズも手がけられており、まさに児童文学翻訳の立役者と言える。 原体験が読み聞かせだっただけに、彼女のエッセイは聞き(読み)心地が良かった! わが国で『プーさん』が刊行されたのは1940年のこと。 開戦へとまっしぐらになる中であの心温まる原体験、「『プーさん』との思い出を必死に守ろうとする気持ちがまとわりついていた」という一文が、並々ならぬ覚悟を思わせた。 『ピーター・ラビット』の原作者ビアトリクス・ポターの足跡を辿る旅も石井氏なりの視点が垣間見れて面白い。 自身ピーターの大ファンで企画展にも足を運んでいたが、原作者についてはあまり気に留めずにいた。でもあれだけ愛らしくて自然に寄り添ったイラストや話を生み出せたのは、当時の閉鎖的な社会・家庭環境の中で自己表現の場を求めていたからだという。石井氏の見解は、現代を生きる自分にも見事に突き刺さった。 何ならその伸び伸びとした感性は石井氏自身も持ち合わせていて、そのまま翻訳された文面に顕れている気がしてならない。 彼女は翻訳業の他にも、自宅の一室を子供の図書室として開放する。 その一環か、児童本の出版状況・児童文学の現状・児童図書館の活動を視察すべく欧米を巡っていた。 時期的には恐らく1950年代と、まだ日本が色々と持ち直していない時期。「図書館のない国々へはいることは、暗い部屋へはいっていくようだ」という言葉を受けて石井氏も、「この暗くて寒い部屋をあかるくしなければ」と意欲を燃やされている。 「あなた自身、語りかけるものをもっている時、子どもは耳をかたむけるものです」 児童本は子供達を養い伸ばすものでなくてはならないが、むやみに学習や成績に結びつけたがる選書は大人のエゴであるという(視察を経た)著者の持論がまたもや突き刺さる。 想像力を掻き立て、生命力を漲らせ、人生に根を下ろす本。それこそが暗い部屋を照らす灯明になる。 「子どもは、けっきょく、いいものは、わかるんです」
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子どもの頃、図書館っ子だった私は、本を借りるとき、いつも真剣に、時間をかけて選んだ。何せ借りられる冊数は決まっているし、早く次の本も読みたい。まずタイトルは大切。おもしろそうな本は、どこかそういう匂いがする。そして、おもしろい本は同じ人が書いていることが多いことに気づいた。そのう...
子どもの頃、図書館っ子だった私は、本を借りるとき、いつも真剣に、時間をかけて選んだ。何せ借りられる冊数は決まっているし、早く次の本も読みたい。まずタイトルは大切。おもしろそうな本は、どこかそういう匂いがする。そして、おもしろい本は同じ人が書いていることが多いことに気づいた。そのうちの一人が石井桃子さんだった。こんなに沢山の本に関わっておられたのかと改めて驚く。昔の自分から感謝を込めて星5つ。
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