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丘(上) ヴィレッジブックス
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丘(上) ヴィレッジブックス

スーザン・ヒル(著者), 加藤洋子(訳者)

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丘(上) ヴィレッジブックス

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ウィーヴ(ヴィレッジブックス)
発売年月日 2014/01/18
JAN 9784864911092

丘(上)

¥220

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2018/08/02

上下巻とも読み終わったけど、『黒衣の女』のあの鮮やかさには到底及ばず、ジャンルが異なるのもあるかもしれないけれど、全体的に「うーーん…」って感じ。 まず、焦点がよく分からない。事件そのものの謎もさして深まらないし、意味ありげに描かれていた代替医療者たちも何のために登場させたのか...

上下巻とも読み終わったけど、『黒衣の女』のあの鮮やかさには到底及ばず、ジャンルが異なるのもあるかもしれないけれど、全体的に「うーーん…」って感じ。 まず、焦点がよく分からない。事件そのものの謎もさして深まらないし、意味ありげに描かれていた代替医療者たちも何のために登場させたのかメリットが分からず呆気にとられるレベル。行方不明者が出た、犬まで消えた、霧の丘の近くで…というせっかくの前置きが、全然効果を発揮できずに終わっていく。「一見関係なさそうな描写」というのは、実はそれらがあとで繋がっていくから面白いのであって、本当にただ関係ない描写をつらつらと重ねられても読み手は疲れるだけだ。そこに狙いを定めたある種の純文学でもあるまいし。 ただ、作者がそういう「何気ない生活の描写」が上手なのは確かで、特に、なんてことない一場面を絵画的に印象深く表現する技術は素晴らしい。穏やかな町の様子とか、窓からの景色とか、お茶の時間とか、ふっとその世界に引き込まれて、さらに、惹かれる。(だけど、繰り返すけど、それはストーリーの芯に絡んでくるから面白いのであって、そうでないならあんなに時間をかけてあれこれ無意味なものを描写する必要はない!と、思う…。) あと、これもまた作者の特徴なんだけど、悪い意味でこちらの感情を波立たせるというか、下巻に入ったあたりから「あー…たぶんこれ、上司の警官かヒロインの警官かどっちか死ぬな…」って勘付いてしまい、心の準備ができていたからそこまでショックではなかったものの、ミステリとしても中途半端なのに人間ドラマの部分までカタルシスを設けないで終わらせるなんて、一体作者は何がしたかったんだろうという気になってしまった。犯人も全然怖くないし。動機もイマイチ分からんし。 うーーーーーん…。。。

Posted by ブクログ

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