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おたのしみ弁当 吉田健一未収録エッセイ 講談社文芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2014/01/14 |
JAN | 9784062902182 |
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おたのしみ弁当
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他の職業につかず、純粋に文士であった吉田健一は生活のために大量に原稿を書いたので、初出誌にしか見出せないものも多々あるらしい。それらが少しずつ世に出てきているのはありがたい限りである。講談社文芸文庫ばんざい。これまで書籍に採録されなかったものを集めたもので、「おたのしみ弁当」とは...
他の職業につかず、純粋に文士であった吉田健一は生活のために大量に原稿を書いたので、初出誌にしか見出せないものも多々あるらしい。それらが少しずつ世に出てきているのはありがたい限りである。講談社文芸文庫ばんざい。これまで書籍に採録されなかったものを集めたもので、「おたのしみ弁当」とはそのうちの1編のタイトルで、編者のセンスを感じさせるすばらしい選択。編者自身も「おたのしみ弁当とは、まさに吉田健一の文学といっていいのでは」と書いているが、首肯することしきりだ。 ラジオについて書いた文章がいくつか載っていたのがおもしろかった。選局が難しかったらしく「正確ないじくり方が解らない」ためめったに聞くことがないから、人にあげてしまったとかなんとか。「ウィーンの歌劇団が来た時、余りよかったのでその中継放送を後で又聞いた」というのだが、それはいったい何の演目だったのか、誰の演奏だったのか、妙に気になる。ウィーン国立歌劇場の初来日公演より前の話なので、具体的にどういうものだったのかわからない。 「金銭について」というちょっと長めの文章もおもしろかった。お金は使うためにあるので、貯めこんで子々孫々に負担をかけるなど愚の骨頂、ほしいものがあるなら借金してでも手に入れるべきで、それで幸せになったのだから借金の返し甲斐もあろう云々、でもやっぱりないと困るんだが、といった調子で続く。 来月にも講談社文芸文庫から未収録エッセイがもう1冊でるらしいし、新潮社からもいつの間にか吉田健一に関する本が出ていた。なかなかいそがしいが、ヨシケンファンとしては実にありがたい。
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吉田健一の単行本未収録エッセイ集。 前半は紀行文、食、時事など多彩なテーマを取り上げ、後半は文学について、という二部構成。 どれを読んでも吉田健一らしい文章で、こういったエッセイがまだ埋もれていたことに驚く。矢張り掲載誌がマイナーだったせいだろうか。 編者の解説によると、まだ収録...
吉田健一の単行本未収録エッセイ集。 前半は紀行文、食、時事など多彩なテーマを取り上げ、後半は文学について、という二部構成。 どれを読んでも吉田健一らしい文章で、こういったエッセイがまだ埋もれていたことに驚く。矢張り掲載誌がマイナーだったせいだろうか。 編者の解説によると、まだ収録されていないエッセイもあるようで、続刊がありそうな書きぶりだった。早いうちに刊行されるといいのだが……。
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