蹴る女 なでしこジャパンのリアル

河崎三行【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2014/01/14
• JAN: 9784062184304

商品レビュー

2015/07/12

ワールドカップに合わせて読みました。今回のワールドカップ準優勝までの経過を書いた「続」が出たら楽しみだな。

2015/03/25

ブログに掲載しました。
http://boketen.seesaa.net/article/414571832.html
なでしこジャパンについての、初めての本格的ノンフィクション誕生。
18歳の、唇にピアスをしたままTASAKIペルーレに入団してきた阪口を物語の軸にすえることで、「なでしこジャパン＝澤」という固定観念から自由になり、阪口の変容・成長が、なでしこジャパン全体の進化をもあらわすという物語のダイナミズムがうまれた。

2014/08/30

阪口夢穂選手はだいすきな選手でした。
「でした」という過去形なのは、もう、ウチのチームを去ったからです。

ウチのチームに入団する、というニュースを聞いたとき、びっくりしました。
あの北京五輪でのプレイを覚えていたので、あんなクレーバーな選手がウチみたいな雪国チームに来るなんて、と想定外なものでした。

入団当初はリハビリ専念で、GWごろから試合に出始めたのですが、彼女のプレイを見るために、といっても過言ではないくらい、試合を見に行くのが楽しみでした。

そこにパスをだす？というパスを何回も出します。
どっひゃー、うっひゃー、と歓声連続でした。

そんな彼女が移籍の発表をしたのも突然でした。
その年の元旦の朝日新聞に特集記事で「新潟を去るときは雪に我慢できなくなったときかな」的記載があったのを今で鮮明に覚えています。

その移籍の理由をちゃんと、しっかり、知りたかったです。この本によると「自分の直感に従うことにした」。ごめん、その記載だけで納得はできません。

W杯優勝後のインタビューも「お母さんばいばい」は確かに言ったけど、その前に「新潟のみんな」という言葉を出していました。
「新潟のみんな」とは、私たちサポーターも含まれるんだ、ってえのきどさんは言ってくれて、すんごくうれしかった。

すみません、どうしてもウチのチーム目線で読むと、足りないところがそこかしこに出てきます。

でも、ナミックスの円山さんの話などはリアルでした。

そして、なにより、筆者には女子サッカーを10年も追ってくれたことには感謝します。

私は女子サッカーが大好きです。　サッカー好きに物足りないプレイが多いかもしれない。　でも、本当にサッカーが好き、という気持ちが表れています。　たくさんの人に感謝しながらプレイしている彼女たちが大好きです。

さて、明日は夢穂がいる日テレベレーザとアルビレックス新潟レディスが戦います。
とっても楽しみです。